Multi Delay
このエフェクトはディレイと呼ばれるエコーを生成するもので、時間、フィードバック、およびフィルターを調節
できます。 「Mode」パラメーターによって、ステレオ、クロスディレイ、ピンポンディレイエフェクトを選択でき
ます。選択したモードによって、ステレオ音場全体にパターンを変化させながらエコーが繰り返されます。
Mode
Multi Delay には 3 つの異なるモードがあります。
モード
Stereo
Cross
Ping-Pong
Time
全体のディレイタイムを 1000 分の 1 秒単位で設定します。 「Delay L/R」を使うと左右のディレイを短縮できます。
ディレイタイムをノートの長さに設定するには「Sync」を有効にします。
Sync
ディレイタイムをホストアプリケーションのテンポに同期します。有効にすると、ディレイタイムはノートの長さ
に設定されます。
➯ 歌のテンポが非常に遅く、ノートの長さが最大ディレイタイムの 5000 ms を超過した場合、ノートの長さは最大
ディレイタイムを超過しないよう内部で 2 分割されます。
Delay L/R
右または左のディレイタイムを全体のディレイタイムからオフセットします。オフセットの数値は倍率です。倍率 1
では右または左のディレイタイムがディレイタイム全体の長さと同じになります。 倍率 0.5 ではディレイタイム全体
の半分の長さに相当します。左のディレイタイムをオフセットするにはコントロールを左に回します。右のディレ
イタイムをオフセットするにはコントロールを右に回します。これに応じて倍率の前の文字が「L」または「R」に
変わります。コントロールの中間点ではニュートラルな設定となり、 「C」と表示されます。
Feedback
左右のディレイのフィードバック全体量を設定します。フィードバックとはディレイの出力がその入力にフィード
バックされることを意味します。設定する量にしたがってエコーの反復回数が変わります。0 % に設定するとエコー
は 1 回です。100 % に設定するとエコーは無限に繰り返されます。
Feedback L/R
ステレオディレイモードにのみ利用できます。この機能を使って右または左のディレイフィードバック量をフィー
ドバック全体からオフセットします。オフセットの数値は倍率です。倍率 1 では、フィードバック全体と同じ量の
フィードバックをオフセットします。 倍率 0.5 では、 フィードバック全体の半分の量をオフセットします。 左のフィー
ドバックをオフセットするにはコントロールを左に回します。右のフィードバックをオフセットするにはコント
ロールを右に回します。これに応じて倍率の前の文字が「L」または「R」に変わります。コントロールの中間点で
はニュートラルな設定となり、 「C」と表示されます。
説明
左右のオーディオチャンネルそれぞれに対して独立した 2 つのディレイラインがあり、
それぞれが独自のフィードバックパスを持っています。
クロスフィードバックを持つ 2 つのディレイラインがあります。クロスフィードバック
とは左チャンネルのディレイが右チャンネルのディレイにフィードバックされ、また右
チャンネルのディレイが左チャンネルのディレイにフィードバックされるという意味で
す。
左右の入力チャンネルを混合して、それをハード的に分離された左右のディレイに付加
します。この方法では、ステレオ音声の左右の間でエコーがピンポン球のように跳ね返
ります。
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