Preload
HALion では、2 種類の方法でサンプルデータを処理します。サンプルは、全体を RAM にロードするか、またはハー
ドディスクからストリーミングするかの 2 種類です。ただし、サンプルをストリーミングする場合、サンプルデー
タを検索することなくボイスを再生できるように、HALion はサンプルの一部をプリロードする必要があります。こ
のプリロードバッファーのサイズは、オプションエディターで設定できます。 「Preload」設定では、1 から 16 の乗
数を設定することで、このバッファーサイズを個々のサンプルゾーンに合わせて調整できます。バッファーサイズ
を増やすと、たとえば、サンプルをさまざまに移調するために HALion がサンプルデータをすばやく読み出す必要が
ある場合に効果的です。
「Preload」を最大値に設定すると、HALion はサンプル全体をプリロードします。このオプションは、小さいサンプ
ルで便利です。
サンプルの「Start Range」
サンプルの「Start Range」パラメーターでは、サンプルの開始オフセットモジュレーション範囲を設定できます。モ
ジュレーションマトリクスでモジュレーションデスティネーションとして「Sample Start」を選択した場合、サンプ
ルの「Start Range」パラメーターは、開始オフセットモジュレーションによって影響を受けるサンプル部分の範囲
をコントロールします。このパラメーターをゼロに設定した場合、サンプルの開始モジュレーションは行なわれま
せん。
たとえば、 ノートオンベロシティーを使用してサンプルの開始パラメーターを変調する場合、 高いキーベロシティー
によってサンプルは遅れて再生を開始します。この変調の範囲は「Start Range」パラメーターによって決まります。
Fixed Pitch
サンプルゾーンが「Root Key」設定に指定された MIDI ノート以外の MIDI ノートによってトリガーされた場合、通
常、サンプルはそれに合わせて移調します。 「Fixed Pitch」を有効にすると、発音されるノートとルートキーとの相
対関係が無視され、すべてのキーによって、録音されているとおりにサンプルが再生されます。
➯「PITCH」セクションで通常のピッチモジュレーションを適用し、サンプルが「Key Follow Root Key」設定に従っ
てキーボードに追従するように設定することもできます。
「Loop」タブ
「Loop」タブのオプションは、サンプルエディターの「Loop」タブのループオプションと同じです。849
「ループの作成」を参照してください。
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サウンドエディターでのゾーンの編集
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