3.4 その他の製品
Provox HME: Heat and Moisture Exchanger( 人 工 鼻 ) は、
損なわれた鼻機能(加温、加湿、呼吸抵抗)を部分的に回復
します。
Provox FreeHands HME: プロヴォックス・フリーハンズ HME
は、HME と自動呼気弁とが組み合わせられた製品で、ハンズ
フリーで話ができるよう設計されています。
Provox LaryTube: プロヴォックス・ラリチューブは、その他
プロヴォックス製品を使用しながら、狭小化する気管孔を保
持するシリコーン製気管カニューレです。
Provox LaryButton: プロヴォックス・ラリボタンは、その他
のプロヴォックス製品を使用しながら、狭小化する気管孔を
保持する自留式シリコーン製気管カニューレです。
4. 有害事象/症状ごとの対処法
患者に対する担当医の責任として、Provox Vega(プロヴォッ
クス・ヴェガ)を使った音声リハビリテーションの危険性と
利点を伝えることと、有害事象が生じた場合にどうするべき
かを指示することがあります。すべての指示が十分に理解で
きない場合、担当医にもう少し詳しい説明をしてもらうよう
にしてください。
症状:飲食がきっかけとなり、ヴェガが留置された状態で生
じる咳。
最も多い原因:ヴェガの内筒または外周からの漏れ。
対策:
1.
プロヴォックス・ ブラシやプロヴォックス・ フラッシュを使っ
てヴェガをきれいにして下さい。食物の残余物で弁が適切
に閉塞していないことがあります。
漏れが続く場合:
2.
飲み込みながらヴェガをよく観察してください。ヴェガの中
心から漏れてくるのか、それとも外周から漏れてくるのかを
見極めてください。
a.) ヴェガの中心から漏れていると思われる場合、プロ
ヴォックス・ヴェガ・プラグを使うと飲食中の漏れを防げ
ます。この場合、新しいヴェガが必要であることを担当医
に伝えてください。
b.) ヴェガの外周から漏れていると思われる場合、またはプ
ロヴォックス・ヴェガ・プラグで漏れを防げなかった場合、
ヴェガの外周からの漏れている恐れがあることを担当医に
伝えてください。
症状:次第に発声が困難になる。
最も多い原因:弁の詰まり、喉の組織の腫れ(例えば、放射
線治療中) 。
対策:
1.
プロヴォックス・ ブラシやプロヴォックス・ フラッシュを使っ
てヴェガをきれいにして下さい。食物の残余物で通気抵抗
が高まっていることがあります。
2.
きれいにしても改善しない場合、直ちに担当医に連絡して
ください。
症状:ヴェガ留置部または気管孔周辺の痛み、発熱、腫れ、
および発疹(併発または単一の発症) 。
最も多い原因:組織の炎症および感染。
対策:直ちに担当医に連絡して下さい。
症状:ブラッシング後のブラシに血痕が認められる。
最も多い原因:食道側の組織の炎症および感染。
対策:直ちに担当医に連絡して下さい。
5. 追加情報
5.1 MRI、X 線、および放射線治療との適合性
Provox Vega(プロヴォックス・ヴェガ)は、MRI、X 線、お
よび放射線による診断や治療の間でも、シャントに留置して
おけます。 また、 1.5 Tesla までの核磁気共鳴画像法 (MRI) 、 X 線、
および 70Gy までの放射線療法に対応します。放射線不透過
性弁座が X 線画像上で確認できることに留意して下さい。
5.2 製品の寿命
個々の生物学的条件により製品の寿命は異なり、長期間にわ
たって製品が正常に動作するとは限りません。素材が細菌や
酵母などの影響を受けると、最終的に構造が変化します。
実際の使用状況で 12 ヶ月間実験した結果、細菌や酵母がな
ければ 12 ヶ月間正常な構造を保つことが分かっています。
12 ヶ月間を超える試験は行われていません。12 ヶ月を超え
る使用については、処方医師の判断を仰いでください。
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