8. 手技中に適切な酸素補給が患者に提供できない場合は、 機器は使用しないでください。
これを怠ると、 患者を負傷させるおそれがあります。
9. 内視鏡の吸引コネクタに接続されているチ ューブが、 必ず吸引装置に接続されていること
を確認して ください。 吸引を始める前に、 チ ューブをフローコネクタにしっかり固定して くだ
さい。 これを怠ると、 患者やユーザーを負傷させるおそれがあります。
10. 吸引するとき、 最大 85 kPa (638 mmHg) の吸引圧をかけること。 吸引圧が高すぎると、
吸引を終了することが困難になり、 患者を負傷させるおそれがあります。
11. 内視鏡については、 気道管理用器具や内視鏡処置具との互換性を常に確認して くだ
さい。 これを怠ると、 患者を負傷させるおそれがあります。
12. 挿管されていない患者の場合、 内視鏡を口腔内に挿入する際にはマウスピースを使用
し、 患者が挿入コー ドを噛んで歯を損傷するおそれを防ぐ必要があります。
13. 鼻腔の形状及びサイズ、 並びに経鼻挿入に対するその適合性は、 患者によって異なる場
合があります。 患者の鼻腔の形状及びサイズにおける個人差、 並びに経鼻挿入に対するそ
れらの受容性を、 手技に先立って考慮しなければなりません。 患者を負傷させるおそれ
があるので、 経鼻的に内視鏡の挿入または抜去中には、 決して力を加えないでください。
14. 画面上の画像がライ ブ画像と録画画像のどちらであるか慎重にチ ェ ッ ク し、 画像の向きが
正しいことを確認します。 これを行わないと、 ナビゲーシ ョンが困難になり、 粘膜や組織を
損傷するおそれがあります。
15. 内視鏡を前進、 後退させる際、 屈曲部あるいは吸引を操作する際には、 Ambu のデ ィ スプ
レイユニ ッ トまたは外付けモニタに表示される実際の内視鏡画像を常に確認して くださ
い。 これを怠ると、 患者の粘膜や組織を損傷するおそれがあります。
16. 吸引前に、 生検バルブとそのキ ャ ッ プが正し く取り付けられていることを確認します。 手動
吸引中は、 吸引前にシリンジの先端がワーキングチ ャ ンネルポー ト/生検バルブへ完全に
挿入されていることを確認して ください。 これを怠ると、 防護具を装着していない使用者
が感染する危険性があります。
17. 内視鏡画像は、 臨床所見についての独立した診断手段として使用してはなりません。
医療専門家は他の方法によって、 そして患者の臨床的特徴を考慮して、 あらゆる所見を解
釈、 実証しなければなりません。 これを怠ると、 診断が遅延したり、 不完全 ・ 不十分なもの
となったり します。
18. ワーキングチ ャ ンネルで内視鏡処置具を挿入または抜去しているとき、 常に屈曲部をまっ
すぐな位置を保持する ようにすること。 患者の負傷を招いたり、 内視鏡を破損させる恐れ
があるため、 屈曲制御レバーを操作したり過度な力を絶対に加えないでください。
19. 使用中に挿入部に損傷を与えないでください。 これによ り、 鋭利な表面が露出して粘膜
が損傷したり、 製品の一部が患者の体内に残ったりする可能性があります。 特に内視鏡処
置具を付けた内視鏡を使用している際には、 挿入部を破損しないように気を付けて くだ
さい。
20. 気管支鏡検査医とそのアシスタン トは、 スタ ッ フの感染を回避するために、 気管支鏡検査
手技のための適切な個人防護具具について熟知している必要があります。
21. 患者の負傷や内視鏡の破損につながるので、 内視鏡の中で内視鏡処置具 (特にレーザー
や電気外手術器具) の遠位端の画像がデ ィ スプレイユニ ッ トに映るまでは、 内視鏡処置具
を起動しないでください。
22. 内視鏡およびアクテ ィ ブ内視鏡治療器具 (例えば、 高周波処置具やレーザー処置具) は、
麻酔薬エアロゾルなど可燃性の高いガスが患者の気道に存在する場合は使用しないで
ください。 その状態で使用した場合、 患者が負傷する可能性があります。
23. 発光部の熱によ り、 内視鏡の先端部が温かくなることがあります。 粘膜を傷つけるおそれ
があるため、 先端部と粘膜を長時間接触させることは避けて ください。
24. 内視鏡を挿入または抜去する際には、 先端部を偏向のない位置にすることが必要です。
患者が負傷したり内視鏡破損の恐れがあるため、 屈曲制御レバーを操作しないこと。
25. 内視鏡を廃棄する前に、 本 取扱説明書 の説明に従って常に目視検査を実施して、 手技後
の合併症発生のリスクを最小限に抑えます。
26. ユーザーは、 重度の心臓病 (生命を脅かす不整脈や最近発生した心筋梗塞など) や、 過呼
吸を伴う急性呼吸不全の患者に気管支鏡手技を行う ことが適切かどうかを決定する際
には、 専門的な判断を行わなければなりません。
経気管支生検を予定している場合は、 未矯正の凝固障害が関係します。 重篤な合併症の
発生率が、 上記カテゴリの患者で高くなっています。
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