取扱説明
A) 装着部位の選択
• 望ましい測定部位は、 目のすぐ上の前頭部です。触診できる拍動のある部位には、 LNCS TF-I を配置しないでください。
• センサを装着する前に部位を清潔にし、乾かして ください。
注意:センサを使用する前に、センサにワイヤの破損や擦り切れ、損傷した部分がなく、ケーブルが完全であることを
確認して ください。
B) センサを患者に装着する方法
1. 患者の皮膚に接触するセンサの表面が乾燥しており、清潔で、細片も油分も付着していないことを確認します。
2. 図 1 を参照してください。粘着パッドでセンサレンズを覆わないように注意しながら、粘着パッドを患者の皮膚に接触
するセンサ表面に貼ります。パッ ドをしっかりと配置したら、一番上側の剥離ライナーを剥離ライナータブから引っ張っ
て剥がします。
3. 図 2 を参照してください。発光部と受光部が患者に触れるようにセンサの位置を決定します。粘着パッ ドが患者の皮膚
にしっかり接着するようにセンサを軽く押します。ケーブルが頭上に向かって位置するようにセンサの向きを調整します。
C) ヘッドバンドを装着する方法
注意:測定値が不正確にならないように、ヘッ ドバンドを使用する必要があります。
1. 図 3 を参照して ください。Masimo ヘッ ドバンドを患者の頭部に巻きます。装着部位周辺の血流が妨げられないく ら
いの緩さ、かつセンサがずれないく らいのきつさで巻いて ください。
2. 図 4 を参照して ください。 「フックとループ」タブを使用して、ヘッ ドバンドを固定します。
3. 図 5 を参照して ください。センサが Masimo ヘッ ドバンドの下で固定されていることを確認します。
4. 被服用クリ ップを使用して、ケーブルを患者のガウンに固定します(図には示されていません) 。
5. 患者ケーブルの配線は、患者にケーブルが絡まったり、圧迫したりしないよう注意深く行って ください。
D) センサを患者ケーブルに取り付ける方法
図 6 を参照してください。センサコネクタを患者ケーブルコネクタ(1)にしっかり差し込みます。保護カバーを完
全に閉じます。
E) センサを患者ケーブルから取り外す方法
図 7 を参照してください。保護カバー(1)を持ち上げると、センサコネクタが見えます。センサコネクタをしっかり
と持って、 患者ケーブル (2) から引き抜きます。損傷を防ぐため、 センサコネクタを引っ張って ください。ケーブルは引っ
張らないでください。
クリーニング
A) センサの表面をクリーニングするには
1. センサを患者から取り外し、患者ケーブルを外します。
2. 白いタブを引っ張って粘着パッ ドを取り外し、 廃棄します。粘着剤が剥がれずに残った場合は、 70% イソプロピルアルコー
ルできれいに取り除く ことができます。
3. 70% イソプロピルアルコール脱脂綿で LNCS TF-I センサを拭きます。低濃度の消毒が必要な場合は、漂白剤と水の割
合が 1:10 の溶液を染み込ませた布またはガーゼで拭きます。
4. 別の布またはガーゼのパッ ドに蒸留水を染み込ませ、センサおよびケーブルの全表面を拭きます。
5. 布または乾いたガーゼのパッ ドを使い、センサーおよびケーブルを乾かします。
注意 : 漂白剤の原液(5 ~ 5.25% 次亜塩素酸ナトリウム) 、 およびここで推奨した以外の洗浄液は使用しないでください。
センサーに回復不能な損傷を与えるからです。
B) 液体を使ってセンサを洗浄または消毒するには
1. センサパッ ドおよび消毒が必要なケーブル部分が完全に洗浄液に浸るように、 洗浄液 (漂白剤と水の割合が 1:10 の溶液)
にセンサを入れます。
警告:センサーケーブルのコネクタ端部を水などに浸さないでください。センサーが破損する場合があります。
2. センサーおよびケーブルを静かに振ることにより、気泡を取り除きます。
3. センサーおよびケーブルを最低 10 分間(最大でも 24 時間を超えない)浸します。
4. 洗浄液から取り出します。
5. センサーおよびケーブルを、室内温度と同温の蒸留水に 10 分間浸します。コネクタは入れないでください。
6. 蒸留水から取り出します。
7. 布または乾いたガーゼのパッ ドで全表面を軽く ふき取ることにより、センサーおよびケーブルを乾かします。
注意:損傷を防ぐため、LNCS TF-I ケーブルコネクタはいかなる溶液にもしみこませたり浸したりしないでください。
注意:線照射、蒸気、オートクレーブ、グルタルアルデヒド(Cidex) 、エチレンオキサイド等による滅菌を行わないでく
ださい。
注意:センサを使用する前に、センサにワイヤの破損や擦り切れ、損傷した部分がなく、ケーブルが完全であることを
確認して ください。センサを目視で検査し、亀裂や変色がある場合には破棄して ください。
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