日本語版
移動相の選択および使用温度
化学結合型固定相は、性質上無極性で、メタノール/
水混合物またはアセトニトリル/水混合物のような極
性移動相とともに使用するのが最も好ましい方法で
す。有機成分の量を増やすと、サンプルの保持時間が
短くなります。
長時間、最高使用温度で使用すると、カラムの寿命が
短くなります。
水 100% の移動相を PLRP-S カラムに使用するとカラム
の寿命が著しく短くなります。また、ピーク幅および
ピーク対称性に悪影響を及ぼすことがあります。
初期グラジエントの推奨
生体分子を分離する際は、通常グラジエント条件を用
います。すなわち、有機成分の量を増やしてカラムか
ら溶出させます。ペプチド、ポリペプチド、およびタ
ンパク質の分離では、最も一般的にはトリフルオロ酢
酸 (TFA) やギ酸 (FA) を含む酸性移動相が用いられま
す。これらは pH 調節剤として、またはイオン対試薬
として使用されており、必要な保持力および選択性を
得ることができます。溶出には、アセトニトリル、メ
タノール、エタノールなどの有機化合物を使用し、最
も一般的にはアセトニトリルを用います。
ペプチドの分離についての詳細は、次の文献に記載さ
れています。
L.R.Snyder and J. J. Kirkland, Introduction to Modern Liquid Chromotography,
Second Edition, Chapter 11, pages 497-508.
(John Wiley & Sons, 1979).