はじめに ( Ultra HD )
基本的な IP ビデオ接続には、 2 台の Teranex Mini IP Video 12G が必要です。 1 台目のユニットはソースとし
て使用し、 ソースビデオを TICO エンコードで変換します。 2 台目のユニットは送信先になります。 TICO エ
ンコードのビデオ信号を受信して SDI に戻すので、 モニターや収録デッキなどの SDI 機器に接続できます。
TICO エンコードは、 見た目上はほとんど変わらない (ビジュアル・ロスレス) 圧縮テク ノロジーで、 高品質
のビデオを IP ネットワークを介して送信できます。
しかし、 Teranex Mini IP Video 12G は、 Blackmagic Videohub ソフトウェアと使用できるため、 イーサネッ
トコンバーターによる単なる 2 点間の変換以上のことが可能です。 あらゆる Windows/Mac OS コンピュー
ターをルーターサーバーにして、 多くのユニット間の接続を管理できるので、 ネットワークを使用した大
規模なカスタムサイズのルーターを構築できます。
この利点は、 ルーターのサイズをカスタマイズできること、 そして Blackmagic Design の Videohub ルー
ター用に設計された放送用ルーターコントロールパネル、 ルーティングソフトウェア 、 カスタム ・ オートメー
ション ・ ソリューションを使用できることです。 これにより、 操作や設定が簡単にできるようになり、 すべ
てのシステムを従来の放送スタイルのルーターと同じようにスピーディに使用できます。
電源の接続
まずは Teranex IP Video 12G ユニットの電源を入れましょう。 電源を供給するには、 一般的な IEC 電源
ケーブルを各ユニットのリアパネルにある電源入力に接続します。 電源を接続したら、 フロントパネルの
小さな LED インジケーターが白く光ります。
一般的な IEC 電源ケーブルで、 Blackmagic Teranex Mini IP Video 12G の
リアパネルに電源を接続。
Ultra HD ビデオの接続
Teranex Mini IP Video 12G は、 12G-SDI をサポートしているので、 2160p60 までの SDI ビデオフォーマット
を接続できます。 しかし、 Ultra HD ビデオをネットワーク 上で送受信するには、 オプションの 10G イーサ
ネット光ファイバーモジュールをインストールして、 LC コネクターの付いたシングルモードの光ファイバー
ケーブルでネットワークに接続する必要があります。
10G イーサネット光ファイバーモジュールは、 Blackmagic Design 販売店で入手可能です。 詳細は Blackmagic
Design ウェブサイト www.blackmagicdesign.com/jp で確認できます。
作業のこつ オプションの 10G イーサネット光ファイバーモジュールをインストールしてネットワー
クに接続している場合、 1G イーサネットポートは無効となり、 Teranex Mini IP Video 12G とネット
ワーク間のすべての通信は、 10G イーサネット接続を介して行われます。 これには、 設定の変更、
ユニットの内部ソフトウェアのアップデートなど、 すべてのネットワーク関連のアクティビ
ティが含まれます。
1G
10G
ETHERNET PoE+
ETHERNET
SDI IN
1G
10G
ETHERNET PoE+
ETHERNET
SDI IN
SDI OUT
SDI OUT
SDI OUT
SDI OUT
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