操作
ワイヤに対する液体の付着性
試料ホルダー(またはふるい)を浮力のある液体に浸漬すると、液体は付着
力の働きでワイヤをつたって上昇し、重量は数ミリグラム増加します。
試料ホルダー(またはふるい)は、空気中の計量でも液体内での計量でも浮
力媒体内にあり、天びんは各測定の開始時にテアーされることから、液体メ
ニスカスの影響は無視できます。
ワイヤ上の液体の表面張力と摩擦を減らすには、界面活性剤(Mirasol
Antistaticまたは従来型洗剤)3滴を、容器の蒸留水に垂らします。
浮力のある液体がワイヤをつたって上ってくるため、「g」が表示された後も
ひょう量値はゆっくり変化していきます。こうした理由から、ひょう量値は
「g」が表示されたらすぐに読み取る必要があります。
気泡
試料に気泡が付着することにより生じる測定誤差は、以下のように求めま
す。直径0 .5 mmの気泡では、水中計量時に0 .1 mg未満の追加浮力が生じます。
直径1 mmの気泡では約0 .5 mg、直径約2 mgの気泡では約4 .2 mgの追加浮力が
生じます。このため、大きい気泡は必ず細かいブラシなどで落とす必要があ
ります。
個々の容器に、事前に水分を加えておくこともできます。
取扱説明書 YDK03MS | YDK04MS
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