操作
5.2 誤差の原因と補正オプシ ョン
注記
天びんの調整手順を守りましょう。
調整前に、密度測定キットの試料ホルダーを外します。
t
小数第一位〜第二位までは、この公式で正確に固体の密度を割り出すことが
できます。求める精度によっては、以下の誤差と補正係数を考慮する必要が
あります。
− 浮力のある液体の密度に対する温度の影響
− 空気中で測定する場合の空気浮力
− 試料を浸漬する場合の鉄皿の浸漬深度の変化
− 鉄皿のスパン線に対する液体の付着性
− 試料に付着した気泡
一部の誤差は、数学的に補正できます。それには、液体の温度を測定し、そ
れに応じて液体密度を修正することと、液体を入れた容器の内径を定義する
ことが必要です。
液体密度に対する温度の影響
浮力のある液体の密度は、温度に依存します。温度変化により、密度は以下
のように変化します。
− 蒸留水で0 .02%
− アルコールおよび炭化水素で0 .1%
この変化は、密度測定時に小数第三位に現れます。
液体密度を温度で修正するには、以下の手順に従います。
− 付属の温度計を使って液体の温度を測定します。
− 水の密度は「5 .4 密度の値」(214ページ)の表に記載されています。これ
は、ρ (fl)に使用できます。
取扱説明書 YDK03MS | YDK04MS
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