3. 仕向け先/指図
本医療装置は、患者に使用訓練を行う医療従事者(義肢装具士)に供給されるものです。処方は、医師が義肢装具士とともに行
い、両者が患者の使用適性を判断します。
本装置は、一人の患者が専用で使用するものです。他の患者に再使用してはなりません。
この装置は、熱成形された上肢または下肢の外側人工関節の製造に使用されます。
4. 臨床上のメリット
本装置は次の用途に推奨されます。
•
フレキシブルバージョン:踝の動きにより、夜間着用に十分耐える人工関節。柔軟性があり、非常に痙攣しやすい患者の
快適性を高めます。
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強化バージョン:転倒または痙攣する足の足底屈曲を防ぐ歩行人工関節外反/ 内反の動きを制限します。背面屈曲動作に
対する抵抗の低下を防ぎます。ケブラー繊維補強材によってねじれや引っ張りに優れた体制があります。
•
強化およびアーチ型バージョン:休息状態では、人工関節は軽い背屈状態にあります。遊脚相にある歩行では、関節の自
然弾性により、背屈の戻りが強いられステップ移行のためより多くのスペースが解放されます。ケブラー繊維補強材によ
る優れたねじれや引っ張りに優れた体制があります。
5. 付属品および互換性
本装置は、ポリプロピレンまたはポリエチレンの熱成形人工関節に対応しています。
これらの関節は、以下を含むキットとして販売されています。関節の複製ペアセット、熱成形ツール 2 個、ネジ 4 本、釘 4 本、
ワッシャ 1 枚、ショックアブソーバストッパ 2 個。
6. 患者への装着とセットアップ
最初の成形ツールを外側の踝に配置し、釘で固定します。
2 番目のツールは、釘でポジティブ側と反対側面に配置され、固
定されます。
石膏を使用して、ツールとポジティブ側間の隙間をふさぎます。
エクステンション・ショックアブソーバストッパの場所をつくる
には:
人工関節と同じ材質で 60mm x 30mm x 6 または 8mm のブロック
を作成 します。石膏上の位置を書き写します。
清潔でホットなブロック( 170 ~ 190 ° C )をポジティブ側に配
置して、ストッパとその面取りの穴開けを受け入れるため厚さと
幅を 10 mm 以上にします。
切断後も過厚さが 20 ~ 25 mm 残るように、ブロックの高さを準
備します。
熱成形には、ポリプロピレンまたはポリエチレンを使用します。
熱成形の際には、ネジ通路の位置にマークを付けます(穴は開けません)。
プラスタゾート( PE フォーム)で熱成形を行う場合は、ツールの再加熱の準備をしてください。
真空熱成形を実行します。
冷えるまで待ちます。
強化およびアーチ型バージョン:
人工関節を型から取り外す前に、前方部の U 字型の隙間
を残すため Ø 16 ( 2C162-XX )または Ø 13
( 2C163-XX )に穴を開けします。
人工関節のカットラインを描き、プラスチックを切断します。成形ツールはそのままにしておきます。
薄いブレードで中央の成形ツールを切り取ります。
人工関節を型から取り外し、ツールの残りを除去します。
強化およびアーチ型バージョン:
目的の α 足底屈曲振幅に従って、後方部を減少 させます。
切断手順に従って縁部を研磨します。
関節の前方屈曲領域を取り除きます( 2C162-XX の場合は L = 16 、 2C163-XX の場合は L = 13 )。
取扱説明書
穴あけ加工
Ø 13 または 16
ブロ
10 mm
10 mm
20
α
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