膝の
裏側
D. 仕上がり
関節の前方で美観を高めて、製品寿命を延ばすことが推奨されます。
美観性のないポートには、供給された保護カバーを接着剤(XC050)で接着することが
可能です。
装飾カバーは、膝の初期設定を変え、特定の動作を制限する恐れがあります。装飾
カバーの取り付けが済んだら、必ず膝の機能を確認するものとします。
膝蓋骨を取り除かないでください。特に、後方ソケットは、完全屈曲時に油圧式シ
ステムを保護します。
7. 不具合の検出
異常な動作に気付いたり、装置の特性に変化を感じたり、大きな衝撃を受けた場合は、担当の義肢装具士に相談してください。
8. 警告、禁忌、反作用
A. 警告
電子式膝とブレーキ付き膝との間で制動機構が異なるため、一方の膝からもう一方の膝に移るには学習訓練段階が必
要な場合もありますので、ご注意ください。
階段を下りる際の転倒の危険性を避けるため、手すりに掴まることをお勧めします。
数時間休憩した後では、最初の操作時に膝がばたん、ぴしんと音を発することがあります。これによりその機能が変
ることはありません。
膝を傷つけないために、摩擦音の除去にはタルカムパウダーは使用せず、シリコンスプレーを使用します。タルカム
パウダーは機械部品を劣化させ、患者が転倒するリスクのある機能障害を引き起こす恐れがあります。
PROTEOR
社は、タルカムパウダーの使用について、一切の責任を負いません。
膝関節に指を挟んだり、衣類が引っかかったりする恐れがあります。関節を動かすことで怪我をするリスクを避ける
ため、機構の近くまたは内側に誰も指を入れないよう十分気を付けます。
非常に寒冷な気候(<10°C)下で膝を長時間動かさないときには、油圧式システムは通常の機能を回復するには数歩程
度を必要とすることになります。普段の感覚が戻るまでは慎重に歩きましましょう。
膝部は耐候性ですが濡れた後には乾かす必要があります。
B. 禁忌事項
4 本の調節ネジ R、S、F、E、およびφ34 チューブホルダーの 2 本の締め付けネジ V1 と V2 を除き、この膝のネジを締
めるあるいは、緩めることは、固く禁じられています。
膝部軸への注油によって急激な劣化を招く恐れがあるため、絶対にしないでください。
膝は最大重量 150kg(充電ポートを含む)で設計されています。過負荷が生じた場合、安全装置が油圧システムを解放し
て、膝が急に屈曲することがあります。
負荷がかかると膝の機能性が乱れることがあります。.特に、階段を下りるときの強度が不十分な場合や、膝が急に動
かなくなる場合があります。
患者の体重が大幅に増加した場合には、その患者は義肢装具士に膝の安全装置設定を再設定して貰う必要があります。
取扱説明書
最大屈曲ストッパー
完全屈曲位では、ソケットは設定ボタンの上方に位置する後方プロテクターに接触
することがあります。
ソケットは、膝を保護するために水圧システムと接触することがないようにしなけ
ればなりません。
ロック
膝 HYTREK には、立位または座位で作動するロックを備えています。
膝をロックするには、膝の裏側のボタンを押します。膝を使用する前には、必ず慎
重に動作確認を行ってください。膝のロックを解除するには反対側のボタンを押し
ます。
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屈曲ストッパー