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装着状態での動きの確認、歩行練習後、プラスティック製プロテクターをピラミッドから取
り外します。
5.2.5.1 ヒールの硬さの最適化
立脚相中期の踵接地時および足底接地中の義肢足部の動作は、ヒールウェッジを交換することに
より、適合できます。納品時に異なる硬度のヒールウェッジが同梱されています。
ヒールウェッジ硬度:硬度はヒールウェッジの色で識別することができます(画像参照 4)。
Ottobock社では既に取り付けられているヒールウェッジから使用開始することを推奨していま
す。
1) 義肢足部をわずかに引き離し、既存のヒールウェッジを外します。
2) Ottobockという表示を上向きにして先端が前に向くように、もう片方のヒールウェッジを揃
えます。
3) ヒールウェッジを義肢足部に挿入します(画像参照 2)。
5.2.5.2 機能リング硬度の点検
機能リングの硬度は歩行時の快適さに影響を及ぼすものです。Harmonyポンプの場合、機能リン
グは陰圧生成の効率性にも影響を及ぼします。指定されている硬度は機能リング上で確認するこ
とができます(数値が高いほど硬度が上がります)。
歩行中の機能リング
使用者へのショックを心地良く緩衝している。機能
リングは停止点まで圧縮されていない。
使用者が緩衝時に停止点にぶつかる。機能リングが
完全に圧縮されている。
使用者へのショックが緩衝されていない。機能リン
グが圧縮されていない。
5.2.5.3 陰圧生成の点検(Harmonyのみ)
陰圧の生成状態は装着後の動作確認の段階でテストします。
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推奨されている材料:755Z37T型アダプター付き圧力ゲージ
1) ホースをハーモニーポンプの吸引コネクターから外します。
2) ホースを圧力ゲージのT型アダプタに接続します。
3) 圧力ゲージをT型アダプタを使ってハーモニーポンプの吸引バルブに接続します。
4) 患者が自由に動けるような状態で圧力ゲージを義肢に取り付けます。
5) ハーモニーポンプを稼働させるために患者に50歩ほど歩行してもらいます。
6) 陰圧が 340 hPa (10 inHG) ~ 680 hPa (20 inHG) の間にあり、20 秒間それが維持されているか
確認します。
陰圧が十分に生成されており、20秒間減少することがなければ陰圧システムは正しく機能し
ています。
陰圧が十分に生成されていても、20秒の間に減少している場合は原因を追求してください
(242 ページ参照)。
7) テスト終了後圧力ゲージを外し、ハーモニーポンプの吸引接続にホースを再び取り付けま
す。
5.3 排出ホースの取り付け(Harmonyのみ)
注意
排出ホースの不適切な取付により発生する危険性
細菌などの発生により、皮膚刺激、湿疹または感染症をおこすおそれがあります。
排出ホースの口を体の一部やコスメチックカバーに向けないようにしてください。
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240
原因
機能リングの硬度が適切
です
機能リングが柔らかすぎ
ます
機能リングが硬すぎます
その他考えられる原
因:ヒールウェッジが柔
らかすぎる
修正/解決方法
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硬度の高い機能リングを
取り付けます
(243 ページ参照)
硬度の低い機能リングを
取り付けます
(243 ページ参照)
硬度の高いヒール
ウェッジを取り付けます
(240 ページ参照)