3.2 適応
1歳未満の乳児における股関節形成不全:Grafの分類における股関節の診断基準タイプIIa、IIb、
IIcに対して使用します。(以上の適応症は海外で認可されたものです。) 適応については、必ず
医師の診断を受けてください。
3.3 用途
股関節形成不全の発達成長には90度以上の屈曲と適度な外転位保持が重要とされています。
チュービンゲン ヒップ オルソシスはこの理想的な姿勢保持に大変効果的です。大腿支持部(5)
と肩ハーネス(1)を2本のビーズコード(4)で連結することで、股関節屈曲姿勢を保持し、ま
た、同じ姿勢を再現することができます。外転用スライドバー(7)により、股関節外転角度を
調整をすることができます。
3.4 禁忌
以下の症状が発生した場合は、本製品を装着する前に必ず医師に相談してください。装着部位に
皮膚の疾患や損傷、炎症、赤みや熱が見られる場合。
3.5 その他の使用制限
チュービンゲン ヒップ オルソシスは1歳未満の乳児1人のみが装着するよう設計されています。
他の装着者への再使用は決して行わないでください。
4 安全性
4.1 警告に関する記号の説明
事故または損傷につながる危険性についての警告
注意
物理的破損につながる危険性についての警告
注記
4.2 安全に関する注意事項
注意
肩ハーネス(1)の誤った装着による危険性
息切れや、呼吸器官がしめつけられるなどのおそれがあります。
肩ハーネス(1)は正しく装着してください(「装着手順」の記載内容を参照) イラストが
►
描かれている面ファスナー(2)が乳児の胸部正面なる位置で肩ハーネス(1)を装着してく
ださい。
保護者に、正しい装着方法をご説明ください(保護者への注意事項の記載内容を参照)。
►
注意
誤った装着方法による危険性
肢位の不良や股関節の発育異常につながるおそれがあります。
本装具は正しく装着してください(「装着手順」の記載内容を参照)
►
保護者に、正しい装着方法をご説明ください(保護者への注意事項の記載内容を参照)。
►
赤いビーズコードロック(8、9)や外転用スライドバー(7)の設定を変更しないよう、保
►
護者にご説明ください。
5 操作
5.1 サイズの選択
チュービンゲン ヒップ オルソシスには3種類のサイズがあります。乳児の年齢に応じてサイズを
選んでください(サイズ表を参照)
90