10 オブジェクトのプリント
3Dオブジェクトをプリントするためには、SIMPLEXは.objや.stlなどの3DオブジェクトCADファイルか
ら生成されるツールパス情報を必要とします。ツールパス情報は「Gコード」と呼ばれています。
SIMPLEXのスライスウェアプログラムは、3D設計ファイルをGコードに変換します。
Renfert CONNECTアプリからSIMPLEXスライスウェアプログラムを入手できます(Chap.9参照)。
SIMPLEXのプリントプログラムを使って、生成したGコードをUSBケーブルでプリンターに送ってプリ
ントしたり、USBメモリーにコピーして、プリントオブジェクトの作成に使ったりすることができま
す。
プリントする前に、プリントベッドが正しく水平になっていることを確認してください(5.4章参照)。
前回のプリント対象物と異なるフィラメントを使用してプリントする場合は、FMSシステムの再キャリ
ブレーションを行う必要があります(5.7.2章を参照)。
10.1
カプトンフィルムのお手入れ
ガラスプレートに貼られたカプトンフィルムは、プリントベッドとモデルの密着性を高め、モデルの一
部または全部の剥離を防ぎます。
ガラス板をプリンターにセットする際、カプトンフィルムが汚れたり、破損しておらず、上向きになっ
ていることを確認してください。
⇒ カプトンフィルムは、プリント作業の前に毎回きれいにしてください。
⇒ お手入れの際は、油脂が残らないようにゴム手袋などを着用してください。
⇒ クリーニングしやすい位置にプリントベッドを動かしてください(「AXES」メニュー、第8章)。
⇒ カプトン フィルムは、イソプロピルアルコールで洗浄し、乾いた布またはペーパータオルで拭いてく
ださい。
10.2
USBメモリーを使ったプリント
⇒ USBメモリーをパソコンに接続する。
⇒ SIMPLEX slicewareで生成したG-codeを付属のUSBメモリに保存してください。
ファイル名には、特殊文字やウムラウトを使用しないでください。これらはプリンターで読み取ること
ができません。プリントを開始することができず、エラーメッセージが表示されます。
⇒ SIMPLEX 本体の電源を切ります(ON/OFF スイッチ 13、図 1)。
⇒ SIMPLEX本体のUSBポート(11、図1)にUSBメモリーを差し込む。
⇒ SIMPLEX本体のスイッチを入れる(ON/OFFスイッチ、13、図1)。
⇒ USBメニュー
⇒ 矢印
/
で、オブジェクトのファイル名を選択します。
右矢印と
「up directory」 のアイコン
トリ構造を移動することができます。
選択したプロジェクトに適したフィラメントと十分な量があることを確認してく
ださい。数量はSIMPLEX スライスウェアで算出されたものです。
⇒ プリンターアイコン
♦ このユニットは、Gコードに保存された温度にエクストルーダーとプリントベッドを温めます。
♦ まだ温度に達していない間は、ディスプレイに「H」と「B」の2文字が赤色で表示されます。
H:ヘッド=プリントヘッド
B:ベッド=プリントベッド
♦ 保存された温度が十分な精度で到達すると、文字の色が白に変わり、印刷が開始されます。
プリント中は、ディスプレイに以下の情報が表示されます:
• プリントするファイル名
• -ヘッド(H)、ベッド(B)温度
• Zポジション情報
• プリント速度
• フィラメント:残り/合計
• 進捗状況を%で表示するほか、経過時間や総所要時間を表示するプログレスバ
ー。
を選択します(図9)。
を押すとプリントが開始されます。
を使って、USBメモリーのディレク
- 25 -
ja
図 56
図 57