6. 「EDIT(編集)」を押し,スクロールキーを使って検定容量を選択した後,「OK」を
押してください。
7. 「ACTUAL」の容量をスクロールキーを使って実際の容量に変更した後,「OK」を押
してください。
8. 「SAVE?(保存?)」とディスプレイに表示されます。
9. 「YES」を押してください。
10. 調整が行われました。
計算式
重量から容量への変換
V = (w + e) x Z
V = 容量(µl)
w = 重量(mg)
e = 蒸発量(mg)
Z = 変換係数(µl/mg 変換)
蒸発量は,特に微量の検定で問題になることがあります。蒸発量を調べるには,検定液を
測定容器に分注し,天秤で重量を読み取って記録し,直ちにストップウォッチを押しま
す。30秒間の重量の減少を読み取ってください(例: 6mg = 0.2mg/秒)。
その結果をピペッティングの所要時間(風袋測定から読取りまで)と比較してください。
ピペッティングの所要時間が10秒である場合,蒸発量は2mg(10秒 x 0.2mg/秒)となり
ます。エヴァポレーショントラップや容器の蓋などを使用する場合は,通常,蒸発に関す
る補正は必要ありません。
変換係数Zは,検定時の温度および気圧における水の重量を容量に換算するための係数で
す。例えば,22℃,950hPaの場合は1.0032µl/mgです。96ページにある変換係数表を参照
してください。
不正確度
不正確度とは,設定したピペットの分注量と実際に分注された量との差異を意味します。
A =V - V 0
A = 正確度不正確度
V = 実際の分注量の平均値(検定値)
V 0 = 設定した分注量
不正確度は,相対的な値として表すことができます。 A% = 100% x A / V
不精密度
不精密度はピペッティングの再現性を示すもので,標準偏差(sまたはs.d.),または変動
係数(cv)で表されます。
標準偏差は,相対的な値として表すことができます(CV)。 CV = 100% x S / V
フィンピペットノーバスを使用しない時は,垂直に保管してください。ノーバススタン
ドやフィンピペットスタンドを使うことをお勧めします。以下の説明の(101)内の数字
は,部品及び付属品のページの数字に対応しています。
毎日の点検
毎日,ピペットを使用する前に,ピペットの表面にほこりや汚れが付いていないことを確
認してください。特に,チップコーンについては念入りに点検してください。ピペットの
手入れには,70%エタノール以外の溶媒は使用しないでください。
短期の定期メンテナンス
ピペットを毎日使用する場合,3ヶ月毎に点検を行い,ピペットにグリースを塗ってくだ
さい。点検を行う際は,まず,MENU(メニュー)画面からSERVICEモードを選択してくだ
さい(「MENU(メニュー)」>「OPTIONS
(オプション)」>「SERVICE(サービス)」)。SERVICE(サービス)
モードに入ったら,トリガーを押します。
1000µl 以下のピペットの場合
1.
チップイジェクタ(13)のスナップ固定を外してください。
2. イジェクタレバーを押し下げ,チップイジェクタアッパートップ(11)を指で摘ん
でください。
3. イジェクタレバーを離して元の位置に戻しますが,チップイジェクタアッパートップ
(11)は下に押さえたままにしてください。
4. チップコーンを 引き抜いてください(スナップ固定)。
5.
トリガーを押すと,ピストンの位置が下がります。
s = 標準偏差
V = 実際の分注量の平均値(検定値)
n = 測定回数
メンテナンス
91
0
日
本
語