キャリブレーションカウンタ
「MENU(メニュー)」>「OPTIONS(オプション)」>「CALIBRATE(キャリブレーショ
ン)」>「COUNTER(カウンター)」の順に選択すると,前回のキャリブレーション以降
に行ったピペッティングの回数がディスプレイに表示されます。キャリブレーションを行
うと,カウンタは0にリセットされます。
検定
ピペットは,通常,最大容量と最小容量で検定します。新しいチップを装着し,検定液の吸
排を3~5回行った後,それぞれの容量について10回ずつピペッティングを行います。ピペッ
トは,常に選択した容量を分注するように調整します。天秤で測定した値は補正が必要です。
操作手順:
1. 最小容量で10回ピペッティングし,それぞれ重量を測定します。
2. 最大容量で10回ピペッティングし,それぞれ重量を測定します。
3.
それぞれの測定値について,不正確度(A)と不精密度(cv)を計算してください。
4. 結果を表1の規格と比較してください。
計算結果が,規格の範囲内であれば,ピペットは正しくキャリブレーションされています。
表1: 誤差の最大許容範囲(ISO8655適合)
容量範囲
1~10 μl
5~50 μl
10~100 μl
30~300 μl
100~1000 μl
0,5~5 ml
1~10 ml
調整
TWO POINTS(2容量検定)
通常の場合,2容量検定を行ってください。
1. 最大容量および最小容量で検定操作を行います。
2. 得られた結果から,実際の分注量を計算してください(下記「計算式」参照)。
3. 「MENU(メニュー)」を押し,スクロールキーで「OPTIONS(オプション)」を選択
した後,「OK」を押してください。
4. 「CALIBRATE(キャリブレーション)」を選択し,「OK」を押してください。
5. 「TWO POINTS(2容量検定)」を選択し,「OK」を押してください。最大容量
( MAX)および最小容量(MIN)がディスプレイに表示されます。
6. 「EDIT(編集)」を押し,スクロールキーを使って最大容量を実際の分注量(検定
値)に変更し,「OK」を押してください。
7. スクロールキーで最小容量を実際の分注量(検定値)に変更した後,「OK」を押し
てください。
8. 「SAVE?(保存?)」とディスプレイに表示されます。
9. 「YES」を押してください。
10. 調整が行われました。
ONE POINT(1容量検定)
特定の容量でのキャリブレーションが必要な場合,1ポイントキャリブレーションを利用できま
す。キャリブレーションの容量は,容量範囲の中から自由に選択することができます。検定容量
以外の容量については正確度が変わることがあり,保証できないことに留意してください。
1. キャリブレーションする特定容量で検定操作を行ってください。
2. 結果を計算します。
3. 「MENU(メニュー)」を押し,スクロールキーを使って「OPTIONS(オプション)」
日
を選
本
4. 「CALIBRATE(キャリブレーション)」を選択し,「OK」を押してください。
5. 「ONE POINT(1容量検定)」を選択し,「OK」を押してください。 検定容量がディ
語
スプレイに表示されます。
検定容量
μl
10
1
50
5
100
10
300
30
1000
100
5000
500
10000
1000
択した後,「OK」を押してください。
不正確度
μl
%
±0.120
±1.2
±0.120
±12
±0.50
±1.0
±0.50
±10
±0.80
±0.8
±0.80
±8.0
±4.0
±1.3
±4.0
±13
±8.0
±0.8
±8.0
±8.0
±40.0
±0.8
±40.0
±8.0
±60.0
±0.6
±60.0
±6.0
90
不精密度
s.d.μl
cv%
0.080
0.8
0.080
8.0
0.20
0.4
0.20
4.0
0.30
0.3
0.30
3.0
1.5
0.5
1.5
5.0
3.0
0.3
3.0
3.0
15.0
0.3
15.0
3.0
30.0
0.3
30.0
3.0