Hilti PX 10 Mode D'emploi page 243

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7.5 傾斜アダプターの使用方法
傾斜アダプターは、 設定された穴入口点/角度から穴出
口点を検出したり、 2 点間の角度を測定するのに使用し
ます。
トランスミッターは 「トランスミッターの設定」 の章
に記載したように使用します。
注意
壁の両面は互いに平行になっていなければなりません。
注意事項
インジケーターに両装置間の直接距離が表示されます。
これは壁/天井の厚みではありません。 角度と壁厚に
よっては最大測定距離を超えてしまうので、 傾斜が測
定されないことがあります。
レシーバーが傾斜アダプターに固定されていることを確
認してください。
7.5.1 設定された基準点/基準角度からポイントを検
出する 4
1.
トランスミッターを、 基準点のある面に平行に
セットします。
2.
傾斜アダプターでご希望の角度を設定します。
3.
ご希望の傾斜方向に応じて傾斜アダプターを回転さ
せ、 センターを検出します。
4.
アダプターのベースプレートを、 壁の反対面にあ
るトランスミッターの下部と平行な状態に保ち、
「レシーバーの使用方法」 の章に記載されているよ
うに方向矢印を手がかりにセンターを検出します。
5.
外側マークまたは傾斜アダプターのベースプレー
ト下側のマーキング穴で、 検出したポイントをケ
ガきます。
7.5.2 2 点間の角度を測定する 5
1.
トランスミッターを、 基準点のある面に平行に
セットします。
2.
傾斜アダプターのベースプレートを、 壁の反対面
の第 2 基準点に配置します。
注意事項旋回式プレートが 2 点間を結ぶ傾斜方向
と一致するように傾斜アダプターを設置します。
3.
傾斜アダプターのベースプレートが常にトランス
ミッター位置に対して平行になるように注意してく
ださい。
4.
傾斜アダプターを 90° から、 この軸上の 2 つの方
向矢印が点灯するまで傾けます。 これで傾斜に
対して直角の角度が表示されます。
5.
旋回式プレートをレシーバーと共に、 傾斜軸上の
2 つの方向矢印が点灯するまで傾けます。
6.
側部の目盛で角度を読み取ります。
注意事項読み取った角度は、 穴の有効角度であ
り、 光学角度ではありません。
7.6 用途 6 7 8
PX 10 トランスポインターは一般的な整準作業に使用す
ることができます。 本体がそれぞれの用途に対して必
要な精度を提供するかどうかを判断するのはユーザー
の役目です。
7.6.1 穴明け作業の準備
定義された穴入口点から穴出口点の検出。
ドリルビットの必要な長さの決定。
傾斜アダプターを使用して 2 点間の角度の測定。
7.6.2 損傷の低減
環境状況に応じて、 穴入口側の決定 : 壁の最終加工面
(パネル、 タイルなど) は、 内側から穴をあけると損
傷することがあります。 PX 10 トランスポインター
を使用することにより、 たとえば建物の内側から外側
へ開始点を写すことができます。
壁の反対面にある露出した物体 (スタンドパイプなど)
に背後から穴があくことを確実に回避できます。
7.6.3 マークを写す
整準作業用のポイントやマークを、 壁/天井/床を通し
て写します。
7.6.4 壁厚の測定
壁/天井/床の厚さを測定します。
7.7 検査測定 9
注意事項
重要な測定の前や測定装置を落とした後は検査測定を
行ってください。
注意事項
壁の端部や隣接する鉄筋コンクリート壁のすぐ近くで
は測定を行わないでください。 金属による影響を回避す
るために、 両方の側で有効測定点を、 定義された間隔だ
け基準点からずらすことをお勧めします (たとえば、
200 mm / 8 インチ) 。
1.
鉄筋を含まず両面が互いに平行であることがあ
らかじめ分かっている壁で、 厚さが約 50 cm
(1.64 フィート) のものを選択します。
2.
PX 10T が安定して固定されていることを確認し、
レシーバーで 4 つの側 (上、 下、 右、 左) から
それぞれ測定を行ってください。 検出されたセン
ターをマークして、 幾何学センターを確定します。
注意事項6 mm(0.24 インチ) 以上の偏差がある場
合は、 ヒルティサービスセンターに校正を依頼し
てください。
3.
壁が平行であるか疑わしい場合は、 トランスミッ
ターとレシーバーをそれぞれ反対の壁に配置して上
記のステップを繰り返します。 その際はトランス
ミッターを、 あらかじめ測定した幾何学センター
に合わせてください。 今回の幾何学センターが最
初の基準点に一致しない場合は、 壁が平行ではあ
りません。
ja
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