彩度設定
彩度設定は、 画像の色量を調整します。 デフォルト設定は 50 %になっ ています。
色相設定
色相設定は、 カラーホイールの周囲のすべての色相を回転させることができます。 デフォルト設定は、 180 °
になっ ており、 オリジナルの色相を表示します。 この数値を上げ下げすると、 カラーホイールに表示され
る色相配置に沿っ て、 すべての色相を両方向に回転できます。
ルマミックス設定
Blackmagic Studio Camera に内蔵されたカラーコレクターは、 DaVinci Resolve プライマリーカラーコレ
クターに基づいています。 DaVinci Resolve は 1980 年代初頭よりカラーコレクターを設計しており、 多くの
ハリウッド映画が DaVinci Resolve を使用してカラーグレーディングされています。
つまり、 Blackmagic Studio Camera に内蔵されたカラーコレクターには、 ユニークかつクリエイティブで
パワフルな機能が搭載されています。 YRGB 処理はこれらの機能のうちの 1 つです。
カラーグレーディングの際、 RGB あるいは YRGB 処理を選択できます。 ハイエンドのカラリストたちは YRGB
処理を好みますが、 これは色をより正確にコントロールでき、 各チャンネルをはっきりと区別して調整し、
より多くのクリエイティブなオプションを使用できるためです。
ルマミックス ・ コントロールが右に設定されていると、 YRGB カラーコレクターの 100 %の出力を得られます。
ルマミックス ・ コントロールが左に設定されていると、 RGB カラーコレクターの 100 %の出力を得られます。
ルマミックスを左 / 右の間に設定すると、 RGB および YRGB コレクターを組み合わせた出力を得られます。
どちらの設定を使用するかは、 ユーザー次第です。 カラーコレクションは純粋にクリエイティブな作業で
あり、 正解や間違いはありません。 ユーザーが気に入った設定がベストな選択なのです。
設定の同期
ATEM と Studio Camera を接続すると、 カメラコントロール信号が ATEM スイッチャーから Blackmagic
Studio Camera へと送信されます。 Studio Camera で設定を誤っ て調整した場合、 カメラコントロールは
同期を保持できるよう自動的にその設定をリセットします。
SDI での PTZ コントロール
Blackmagic Micro Studio Camera 4K は、 VISCA コマンド形式の PTZ コントロールをサポートしており、
互換性のある電動ヘッドに送信できます。 Blackmagic 3G-SDI Shield for Arduino を使用すれば、 パン、
ティルト、 ズームのコマンドを SDI で Blackmagic Micro Studio Camera 4K に送信できます。 コマンドを受
信したカメラは、 Blackmagic SDI Camera Control Protocol のコマンドを VISCA プロトコルへと変換し、
拡張ケーブルのパン / ティルト / ズーム用 9 ピンコネクターから、 互換性のある電動ヘッドに送信します。
つまり、 ライブプロダクション環境において、 1 本の SDI ケーブルを使っ てカメラコントロール・ コマンドを
送信してカメラのあらゆる設定をリモートコントロールしたり、 互換性のある電動ヘッドに PTZ コマンド
を送信することが可能です。 パン / ティルトコマンドは、 Blackmagic Micro Studio Camera 4K により電動
ヘッドへと送信されます。 一方、 アイリス、 フォーカス、 ズームなどのレンズに関連するコマンドは、 カメラ
に接続されたアクティブレンズに送信されます。
SDI での PTZ コントロール
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