メンテナンス - Thermo Scientific Finnpipette Digital Guide D'utilisation

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読み取った重量を風袋消去から読み取りまでにかかるピペッティング時間と比較します。
1回のピペッティング(風袋消去-分注-読み取り)に10秒かかるとすると、この例で
は、蒸発量は2 mg(10s x 0.2mg/秒)になります。エヴァポレーショントラップや容器
のふたなどを使用する場合は、通常、蒸発に関する補正は必要ありません。
変換係数Zは、検定時の温度および気圧での水の重量を容量に換算するための係数で
す。例えば、22℃、95kPaの場合は、1.0032µl/mgです。詳しくは、57ページの変換係数
表を参照してください。
不正確度(システム誤差)
不正確度は、実際に分注された容量と設定した分注容量との差異です。
A = V - V
A
0
V
V
0
不正確度は、以下の相対値として表すことができます。
不精密度(ランダム誤差)
不精密度は、ピペッティングの再現性を表します。不精密度は、標準偏差(s)または
変動係数(cv)で表します。
標準偏差は、以下の相対値(CV)として表すことができます。 CV = 100% x S / V
Finnpipette Digital を使用していないときは、必ずまっすぐ立てた状態で保管してく
ださい。このためには Finnpipette スタンドのご使用をお勧めします。
パーツ番号は、58ページ以降の分解図に対応しています。
短期のチェック
毎日、ピペットを使い始める前に、外側の表面に埃や汚れが付着していないことを確認
してください。
チップコーンには特に注意を払う必要があります。ピペットの洗浄には、70%エタノー
ル以外の溶剤は使用しないでください。
長期維持
年間のピペット使用は、研究室により大きく異なり、吸引および分注される物質の種類
も、研究室により大幅に異なります。ピペットの適切な手入れを維持するために、特定
のニーズおよび要件を満たすように適切なメンテナンスプログラムを開発することは研
究室の責任です。
点検作業はピペットの分解から開始します。
0.2-50μLの場合:
1. チップイジェクタを押します。
2. メンテナンスプライヤーをイジェクタバーの下に差し込み,チッ
プイジェクタシャフトを取り出します。
3. メンテナンスプライヤーで押してチップコ
ーンを外します。
4. ピストンとスプリングを引き出します。
5. チップコーンの先端にピストンを差し込ん
で,ピストンアセンブリの残りの部品を押
し出します。
チップコーンをさかさまにして,全ての部品
をチップコーンから出します。
組み立て直すときのために,作業台の上に順
番にならべておいて下さい。
6. ピストン,ピストンスプリング,O -リングを
乾いたけばのない布でクリーニングします。
7. チップコーンに異物が付着していないことを確認して下さい。
8. クリーニングした部品にメーカーが推奨するグリースを塗布します。
9. ピペットを元通りに組み立てます。
共通:最初にスプリング(14) ,スプリングサポート(15) 及びチューブ(16)をピスト
ンに元のとおり組み立てます。
ピストンとスプリングサポート(15)を指で押してスプリングを圧縮します。
=
不正確度
=
分注容量の平均値
=
設定した分注容量
s
=
標準偏差
V
=
分注容量の平均値
n
=
測定回数
メンテナンス
A% = 100% x A / V
53
0

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