しすぎないよう注意してください。
2. 穿刺部位に 1% リドカインを注入し、腹膜面まで局所麻酔を行ないます。
3. 胃腹壁固定の三角形の中心から幽門に向けて、0.038 インチのガイドワイヤーに適
した導入針を胃管腔に挿入します。
注: GJ チューブ留置の際、最適な挿入角度は皮膚表面に対し 45 度です。
4. 内視鏡下で、穿刺が正しく行なわれているか視認します。
5. 最大 0.038 インチのガイドワイヤーを導入針に通し、胃内に送達します。位置を確
認します。
6. 内視鏡下で観察しながら、無傷鉗子でガイドワイヤーを把持します。
7. ガイドワイヤーを残したまま導入針を抜き、施設のプロトコールに従って針を処分
します。
拡張
1. 11 番のメスで、ガイドワイヤーに沿って皮膚を切開します。その際、皮下組織と
腹筋肉組織の筋膜が切開される深さまでメスを入れます。切開したら、施設のプロ
トコールに従いメスを処分します。
2. ガイドワイヤーに被せて拡張器を挿入し、留置する経腸栄養補給チューブより 4 フ
レンチ以上大きくなるように瘻管を拡張します。
3. ガイドワイヤーを残したまま拡張器を抜去します。
注: 拡張後、瘻管にチューブを通しやすいよう、ピールアウェイシースを使用して
もかまいません。
蛍光透視鏡下 (X 線透視下) でのチューブの留置
1. チューブ遠位端をガイドワイヤーに被せて瘻管に通し、胃内に送達します。
2. MIC* GJ 栄養補給チューブを送達しやすいよう回転させながら、幽門を通過させ、
空腸に向けて進めます。
3. チューブの先端がトライツ靱帯を 10~15cm 過ぎた位置に至り、バルーンが胃内に
達するまでチューブを進めます。
4. オス ルアー シリンジを使用し、7~10ml の滅菌水または蒸留水でバルーンを膨ら
ませます。
注意: バルーンの総容量が 20ml を超えないようにしてください。空気を使用し
ないでください。バルーンに造影剤を注入しないでください。
5. バルーンが胃の内壁に触れるまで、チューブを腹部からゆっくりと引き戻します。
6. チューブとストーマから、残留している水分や潤滑剤を取り除きます。
7. 外部リテンションボルスターをそっとスライドさせ、皮膚から約 2~3mm 上の位置
に移動させます。ボルスターを皮膚に縫合しないでください。
8. ガイドワイヤーを抜去します。
内視鏡下でのチューブの留置
1. チューブ遠位端をガイドワイヤーに被せて瘻管に通し、胃内に送達します。
2. チューブの先端またはループ状に結び付けた縫合糸を無傷鉗子で把持します。
3. MIC* GJ 栄養補給チューブを進め、幽門および十二指腸上部を通過させます。先端
がトライツ靱帯を 10~15cm 過ぎた位置に至り、バルーンが胃内に達するまで、鉗
子でチューブを進めます。
4. チューブを解放して残したまま、内視鏡と鉗子をともに抜去します。
5. オス ルアー シリンジを使用し、7~10ml の滅菌水または蒸留水でバルーンを膨ら
ませます。
注意: バルーンの総容量が 20ml を超えないようにしてください。空気を使用し
ないでください。バルーンに造影剤を注入しないでください。
6. バルーンが胃の内壁に触れるまで、チューブを腹部からゆっくりと引き戻します。
7. チューブとストーマから、残留している水分や潤滑剤を取り除きます。
8. 外部リテンションボルスターをそっとスライドさせ、皮膚から約 2~3mm 上の位置
に移動させます。ボルスターを皮膚に縫合しないでください。
9. ガイドワイヤーを抜去します。
チューブの位置と開通性の確認
1. 合併症 (腸過敏症、腸穿孔など) を防ぐため、チューブが適切に留置されていること
を X 線下で確認し、また、チューブが胃や小腸の内部でループ状になっていないこ
とを確認します。
注意: チューブの空腸に位置すべき部分に使用されているタングステンは X 線不
透過性であるため、X 線下での位置確認に活用できます。バルーンに造影剤を注入
しないでください。
2. 空腸用ルーメンと胃用ルーメンの両方に水を流して開通性を確認します。
3. ストーマの周囲に水が染み出していないか確認します。胃からの漏出が見られる
場合は、チューブと外部リテンションボルスターの位置を確認します。必要に応じ
て、滅菌水または蒸留水を 1~2ml ずつ加えます。このとき、上記のバルーン容積
を超えないように注意してください。
4. 外部リテンションボルスターが皮膚に密着しすぎていないことを確認します。初め
てチューブを留置する場合は腹部から 2~3mm 上、チューブの交換時は腹部から 1
~2mm 上に位置している必要があります。
5. 開通性および留置位置が適切であることを確かめた上で、医師の指示に従って栄養
補給を開始します。
既設の胃瘻を用いたチューブの交換手順
1. ストーマ部位周辺の皮膚を洗浄し、空気乾燥させます。
2. 適切なサイズの MIC* GJ 栄養補給チューブを選択し、上記の「チューブの準備」セ
クションの手順に従って準備を行ないます。
3. 内視鏡下で留置する場合は、ルーチンの食道胃十二指腸内視鏡検査 (EGD) を行ない
ます。同検査によって本チューブの留置の禁忌となりうる異常が見られなければ、
患者を背臥位にし、胃に空気を送り込みます。留置済みの胃瘻チューブが視野に入
るまで、内視鏡を操作します。
4. 蛍光透視鏡下または内視鏡下で、端部が柔軟な最大 0.038 インチのガイドワイヤー
を、留置済みの胃瘻チューブに通して挿入します。
5. ガイドワイヤーを伝って胃瘻チューブを抜去します。
6. 上記「チューブの留置」セクションに従って、MIC* GJ 栄養補給チューブを留置し
ます。
注意: 交換後の新しいチューブについては、外部リテンションボルスターをそっ
とスライドさせ、皮膚から約 2~3mm 上の位置に移動させます。ボルスターを皮膚
に縫合しないでください。
7. 上記「チューブの位置と開通性の確認」セクションを参照して、チューブの位置と
開通性を確認します。
チューブ開通性に関するガイドライン
チューブの閉塞を防ぎ開通性を維持するには、チューブを適切に洗浄することが最も効
果的です。以下は、チューブの閉塞を防ぎ開通性を維持するためのガイドラインです。
•
栄養補給チューブは、継続的に栄養補給を行なう場合は 4~6 時間ごと、栄養補給
を中断する際はその都度、チューブを使用しないときは少なくとも 8 時間ごとに水
で洗浄します。
•
胃内残存物を確認した後に栄養補給チューブを洗浄します。
•
薬剤投与の前後および投与と投与の間にも栄養補給チューブを洗浄します。こうす
ることで、薬剤と栄養剤が作用し合うことで起こるチューブの閉塞が防げます。
•
胃内残存物を確認した後に栄養補給チューブを洗浄します。
•
薬剤は、できる限り液体のものを使用し、固形の薬剤を使用する場合は砕いて水と
混ぜても安全か薬剤師に確認します。安全な場合は、固形の薬剤を細かい粉末状に
砕きぬるま湯に溶かしたものを、栄養補給チューブから投与します。腸溶性製剤を
砕いたり、薬剤を栄養剤と混ぜたりすることは絶対に避けてください。
•
クランベリージュースやコーラ飲料などの酸性液を栄養補給チューブの洗浄に使用
しないでください。酸には、たんぱく質 (栄養剤に含まれる) と混ざると凝固する性
質があり、チューブ閉塞の原因となります。
洗浄に関する一般的なガイドライン
栄養補給チューブは、継続的に栄養補給を行なう場合は 4~6 時間ごと、栄養補給を中
断する際はその都度、チューブを使用しないときは少なくとも 8 時間ごとに、あるい
は臨床医の指示に従い ENFit
®
シリンジを使用して水で洗浄します。胃内残存物を確認
した後に栄養補給チューブを洗浄します。薬剤投与の前後および投与と投与の間にも栄
養補給チューブを洗浄します。クランベリージュースやコーラ飲料などの酸性液を栄養
補給チューブの洗浄に使用しないでください。
•
30~60ml の ENFit
シリンジを使用します。小さいチューブの場合、圧力が増して
®
チューブが破裂する恐れがあるので、これより小さいシリンジは使用しないでくだ
さい。
•
チューブの洗浄には、常温の水を使用します。都市上水道に質的な問題があると思
われる場合は、滅菌水を使用します。水の量は、患者のニーズや臨床症状、チュー
ブの種類によって異なりますが、平均量は成人で 10~50ml、小児で 3~10ml で
す。栄養補給チューブの洗浄水の量は、水分補給状態によっても影響されます。一
般的に、洗浄水の量を増やすと、静脈内輸液を補足する必要がなくなります。ただ
し、腎不全の患者やその他の水分制限がある患者には、開通性を維持するのに必要
な最低量の水を使用してください。
•
チューブ洗浄時は、無理な力を加えないでください。無理な力を加えると、チュー
ブに穴があいたり消化管に損傷が生じたりすることがあります。
•
患者のカルテに、洗浄の時間と洗浄水の量を記録しておきます。こうすることで、
看護人が患者のニーズを正確に監視することができます。
栄養剤の注入
1. MIC* GJ 栄養補給チューブの空腸ポートのキャップを開けます。
2. ENFit
®
シリンジを使用し、「洗浄に関する一般的なガイドライン」に記載されてい
る量の水でチューブを洗浄します。
3. 洗浄用シリンジを空腸ポートから取りはずします。
4. ENFit
フィードセットを空腸ポートにしっかりと取り付けます。
®
注意: フィード セット コネクタまたはシリンジをポートに取り付ける際は、締
め付け過ぎないように注意してください。
5. 臨床医の指示に従い栄養剤の注入を完了します。
警告: 製剤が胃ドレナージに見られた場合は、栄養補給を停止し、医師または医
療関係者に通知してください。
6. フィードセットまたはシリンジを空腸ポートから取りはずします。
7. ENFit
®
シリンジを使用し、「洗浄に関する一般的なガイドライン」に記載されてい
る量の水でチューブを洗浄します。
8. 洗浄用シリンジを空腸ポートから取りはずします。
9. 空腸ポートのキャップを閉じます。
薬剤の注入
薬剤は、できる限り液体のものを使用し、固形の薬剤を使用する場合は砕いて水と混ぜ
ても安全か薬剤師に確認します。安全な場合は、固形の薬剤を細かい粉末状に砕きぬる
ま湯に溶かしたものを、栄養補給チューブから投与します。腸溶性製剤を砕いたり、薬
剤を栄養剤と混ぜたりすることは絶対に避けてください。
1. MIC* GJ チューブの所定ポートのキャップを開けます。
2. ENFit
シリンジを使用し、「洗浄に関する一般的なガイドライン」に記載されてい
®
る量の水でチューブを洗浄します。
3. 洗浄用シリンジをポートから取りはずします。
4. 薬剤の入った ENFit
®
シリンジをポートにしっかりと取り付けます。
注意: シリンジをポートに取り付ける際は、締め付け過ぎないように注意してく
ださい。
5. ENFit
®
シリンジのプランジャーを押し、薬剤を注入します。
6. シリンジをポートから取りはずします。
7. ENFit
®
シリンジを使用し、「洗浄に関する一般的なガイドライン」に記載されてい
る量の水でチューブを洗浄します。
8. 洗浄用シリンジをポートから取りはずします。
9. ポートのキャップを閉じます。
胃減圧
胃減圧は重力ドレナージまたは低圧による間欠的な吸引で行ないます。
75