Mettler Toledo Density Determination Kit Mode D'emploi page 55

4 操作
4.1 密度測定の方法
密度 ρは、質量 mを体積 Vで割った値です。
国際単位系では、密度の単位にkg/m
だし、単位 g/cm
密度測定キットを利用する密度測定では、アルキメデスの
原理が使われます。この原理は、流体の中にあるすべての
物体には、物体が押しのけた部分の流体の重さに等しい浮
力が働くというものです。
測定手順に違いはありますがアルキメデスの原理を使用し
て、固体または液体の密度を測定することが可能です。
固体の密度測定
4.1.1
固体の密度は、密度 ρ
す。通常は水やエタノールが置換液として使用されます。
固体の重量を大気中で測定 (A) した後、置換液の中で測定
(B) します。密度 ρは、この2つの計量結果から算出できま
す。
記号説明
ρ サンプルの密度
大気中のサンプルの重量
A
置換液中のサンプルの重量
B
ρ 置換液の密度
0
ρ 大気の密度 (0.0012 g/cm
L
α 天びん補正係数 (0.99985)。この補正係数は、調整分銅に及ぼす大気浮力を考慮しています。
液体の密度測定
4.1.2
液体の密度は、体積が分かっているシンカーを使用して測
定します。空気中でシンカーの重量を測定してから、密度
を測定する液体の中でシンカーを計量します。密度 ρは、
この2つの計量結果から測定できます。
電子天びんを使用すると、押しのけられた液体の重量 P (P
= A–B) および浮力を測定できます。このとき、前述の計算
式は簡略化できます。
XPE、XP、XS 上皿天びん用
を指定しています。た
3
が実験室での目的により適しています。
3
が既知の液体を使用して測定しま
0
3
)
密度 :
m
ρ
=
V
密度 :
A
(ρ - ρ )+ ρ
ρ
=
A-B 0 L L
体積:
A-B
V
= α
- ρ
ρ
0 L
密度 :
A-B
+ ρ
ρ α
=
L
V
密度（簡略化）:
P
+ ρ
α
ρ
=
L
V
操作 53