12. 挿入するネイルに合った遠位スクリューのタイプを選択して ください。
• 中空ネイルを遠位で固定するには、4.0mm のロッキングスクリュー ( コード :T8340XX) のみを使用して ください
• 7mm の中空ネイルを遠位で固定するには、3.2mm のペグスクリュー ( コード :T8330XX) のみを使用して ください
13. ネイルを抜去する前にすべてのロッキングスクリューを必ず取り外して ください。
一般的な使用上の注意
1. 手術に必要なすべてのコンポーネン トが手術室に揃っていることを確認して ください。
2. 使用前に、すべてのコンポーネン トを入念に確認して ください。製品の品質、滅菌性 ( 滅菌製品の場合 )、性能は、包装が破損して
いない場合に限り保証されます。
3. コンポーネン トの取り扱いおよび保管に注意して ください。インプラン トに傷や割れ目、その他の破損がないことを確認して ください。
傷があると、インプラン トの機械的強度が低下する場合があります。
4. ネイルと器具が問題なく嵌合し機能することを手術前に確認して ください。
5. すべてのコンポーネン トを正し く組み立て、確実に固定して ください。
6. 中空形状の器具は、中空に異物が存在しないことを使用前に必ず確認して ください。適切なサイズのワイヤーを通し、問題がないこ
とを必ず確認して ください。
7. 器具やインプラントをワイヤーに通して挿入する際、ワイヤーが意図する深さより過度に深く挿入されることを防ぐため、ワイヤーの
先端の位置を透視下で確認してください。ワイヤーが骨端軟骨などの危険性の高い部位に向けて挿入されている場合は、特に注意
して ください。
8. スクリューの取り外しでは、注意して電動ドリルを逆転させ、スクリューが危険性の高い部位に進まないようにして ください。
9. 手術中は正し く整復を行うとともに整復した状態を保つようにして ください。
10. 骨癒合の遅延またはコンパートメント症候群を引き起こすおそれがあるため、手術中は常に骨折部の整復状態を維持するとともに、
骨折部の整復がずれた状態で固定しないようにして ください。
11. 透視により、3.2mm のガイドワイヤー位置に、オウルによる開口やリーマーの挿入のための適切な空間が大腿骨外側にあることを確
認して ください。
12. 挿入点の開口に使用した 3.2mm ガイドワイヤーに損傷や曲がりがある場合、近位リーマーの挿入には新しいガイドワイヤーを使用し
て ください。
13. 挿入するリーマーの先端を確認しながら行い、リーマーが意図する深さより過度に挿入されないようにして ください ( 内側皮質骨より
深く リーマーを挿入しないように注意して ください )。
14. 透視により、骨折の整復を確認し、オリーブ付ガイドワイヤーが意図せず遠位大腿骨骨端軟骨の損傷を引き起こさないように最終的
な位置を決定します。
15. ネイルおよび近位スクリューの位置は、骨折の整復または骨切り術後に選択して ください。
16. ネイルや骨切り術の位置によ っては、骨端軟骨の損傷を可能な限り避けるため、近位スクリューの先端を小転子に向けることをお勧
めします。
17. 骨折の状況や患者の特徴に基づき、適切なネイルおよびスクリューの長さと設置位置を決定して ください。ネイルやスクリューの不適
切な設置は、インプラン トまたは骨あるいはその両方のゆるみ、変形、ひび割れ、破損につながります。
18. 選択したネイルの直径は、髄管の最も狭い部分より小さい必要があります。
19. ネイルの長さは、遠位の骨端軟骨を絶対に横切らないように選択してください。骨折のギャップを閉じるためのバックハンマリング、
またはダイナミゼーションを考慮する必要があります。バックハンマリングやダイナミゼーションを計画している場合は、長さの短いネ
イルの使用を検討して ください。
20. 必要に応じて、大腿骨の髄管をフレキシブルリーマーで、選択したネイルの直径より少なく とも 1.0mm 大き くなるように拡大して くだ
さい。リーミングは、0.5mm 刻みで行うことをお勧めします。
21. 使用する中空フレキシブルリーマーシステムがオリーブ付 2.8mm ガイドワイヤーに適合することを確認して ください。
22. フレキシブルリーマーを、一定で中程度の圧力で進めて ください。リーマーに無理な力を加えないでください。リーマーを部分的に後
退させることで、髄管から異物が除去されることがあります。
23. リーマーの先端を透視により確認し、遠位の大腿骨骨端軟骨が意図せず損傷しないようにして ください。
24. リーミング後、透視でオリーブ付ガイドワイヤーの損傷または曲がりが確認された場合、中空ネイルの挿入には必ず新しいガイドワイ
ヤーを使用するようにして ください。
25. ネイルを大腿骨に挿入する前に、近位スクリューがターゲティ ングハンドルを通してネイルの穴へ挿入されているか確認することをお
勧めします。
26. ハンマリングは常に優し く行って ください。強く行う必要はありません。インプラン トが進まない場合、医師は必ずハンマリングを中断
後状況を確認し、追加のリーミングを実施するかどうかを検討して ください。
27. 安全で効果的な固定を行うために、適切な長さの近位ロッキングスクリューを選択することが重要です。スクリューの長さは、手術
手技書の記載に従い専用のガイド器具を使用して決定して ください。
28. 近位スクリューの長さの選択を失敗しないようにするため、以前の使用で 3.2mm ガイドワイヤーに損傷や曲がりが生じているかどう
かにかかわらず、必ず新しいガイドワイヤーを使用するようにして ください。
29. 3.2mm ガイドワイヤーの先端および目盛付ドリルビッ トの先端は、遠位皮質骨に 2mm から 4mm を超えて突出しないようにして くだ
さい。軟組織に過度に貫通して神経血管を損傷しないように注意して ください。
30. 近位スクリューの長さの選択を失敗しないようにするため、トロカールの先端を骨に対して水平にし、サイズゲージをそのトロカール
に対して水平になるようにして ください。
31. 近位スクリューの長さを測定した後は、ターゲティ ングハンドルを同じ位置に保持して ください。ターゲッ トハンドリングが動く ことで、
ドリルビッ トと穴の不一致が生じるおそれがあります。
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