警告: 穿刺針を深く刺し過ぎると後胃壁、 すい臓、 左腎、
大動脈、 脾臓に穴があいてし まうことがあるので注意してく
ださい。
注: 胃瘻チュ ーブ留置の際、 最適な挿入角度は皮膚表面に
対し 90 度です。 空腸瘻栄養補給チュ ーブへの取り替えが
予想される場合は、 幽門に向けて針を刺して く ださい。
4. 蛍光透視鏡下または内視鏡下で、 穿刺が正し く行なわれて
いるか確認します。 水が入っ たシ リ ンジを針基に付けて胃管
腔から空気を吸引する と、 確認が容易になり ます。
注: 空気が吸引された後に造影剤を注入する と、 腹襞
や位置の確認ができます。
5. J チッ プガイ ドワイヤー (最大 .038 インチ) を針に通し胃の
中に挿入します。 位置を確認します。
6. J チッ プガイ ドワイヤーを残したまま導入針を抜き、 施設のプ
ロ トコールに従って針を処分します。
拡張
1. 11 番のメスで、 ガイ ドワイヤーに沿って皮膚を切開します。
その際、 皮下組織と腹筋肉組織の筋膜まで下に向けてメス
を入れます。 切開したら、 施設のプロ トコールに従いメスを処
分します。
2. ガイ ドワイヤーに沿って拡張器を挿入し、 留置する経腸栄養
チュ ーブよ り大き く なるよ う に (フ レンチサイズで 4 サイズ以
上) 瘻管を拡張させます。
3. ガイ ドワイヤーをそのまま残し拡張器を取り はずします。
注: 拡張後、 ピールアウ ェイシースを使用して瘻管にチュ ーブ
を通すこともできます。
チュ ーブの留置
1. バルーンが胃の内部に達するまで MIC* 胃瘻栄養補給チュ
ーブを挿入します。
2. ルアーシ リ ンジでバルーンを膨らませます。
• 12 Fr LV バルーンの場合は、 滅菌水または蒸留水を 2
~3ml 注入します。
• 14 Fr および 16 Fr LV バルーンの場合は、 滅菌水または
蒸留水を 3~5ml 注入します。
• 標準サイズのバルーンの場合は、 滅菌水または蒸留水を
7~10ml 注入します。
注意: 注入総量は、 12 Fr LV バルーンの場合 5ml、 14 Fr
および 16 Fr LV バルーンの場合 7ml、 標準サイズのバルー
ンの場合 15ml を超えないよ う にして く ださい。 空気は使用
しないでく ださい。 バルーンに造影剤を注入しないでく ださ
い。
3. チュ ーブの周囲を巾着縫合します。
4. バルーンが胃壁内部に触れるまで、 チュ ーブを腹部から手前
にそっ と引き寄せます。
5. 巾着縫合で胃を腹膜に固定します。 このとき、 バルーンが破
裂しないよ う に注意して く ださい。
6. チュ ーブとス トーマから残留している水分や潤滑油を取り除
きます。
7. 体外にある リ テンシ ョ ンボルスタ ーをそっ とスライ ドさせ皮膚
から 2~3mm 上の位置に持ってきます。 ボルスタ ーは皮膚
に縫合しないでく ださい。
チュ ーブの留置
1. ガイ ドワイヤーに沿ってチュ ーブ遠位端を瘻管に通し胃内部
まで挿入します。
2. チュ ーブが胃内部にある ことを確かめてから、 ガイ ドワイヤー
を取り除き (ピールアウ ェイシースを使用した場合はこれも
取り除く)、 バルーンを膨らませます。
3. ルアーシ リ ンジでバルーンを膨らませます。
• 12 Fr LV バルーンの場合は、 滅菌水または蒸留水を 2
~3ml 注入します。
• 14 Fr および 16 Fr LV バルーンの場合は、 滅菌水または
蒸留水を 3~5ml 注入します。
• 標準サイズのバルーンの場合は、 滅菌水または蒸留水を
7~10ml 注入します。
注意: 注入総量は、 12 Fr LV バルーンの場合 5ml、 14 Fr
および 16 Fr LV バルーンの場合 7ml、 標準サイズのバルー
ンの場合 15ml を超えないよ う にして く ださい。 空気は使用
しないでく ださい。 バルーンに造影剤を注入しないでく ださ
い。
4. バルーンが胃壁内部に触れるまで、 チュ ーブを腹部から手前
にそっ と引き寄せます。
5. チュ ーブとス トーマから残留している水分や潤滑油を取り除
きます。
6. 体外にある リ テンシ ョ ンボルスタ ーをそっ とスライ ドさせ皮膚
から 2~3mm 上の位置に持ってきます。 ボルスタ ーは皮膚
に縫合しないでく ださい。
チュ ーブの位置と開通性の確認
1. 水 10ml を注入した ENFit
ブのポー トに取りつけます (図 1-B、 1-C、 2-B を参照)。 胃内
容物を吸引します。 空気や胃内容物が見られる ときは、 チュ
ーブを洗い流します。
2. ス トーマ周辺の水分の有無を調べます。 胃から漏出の兆候
がある場合は、 チュ ーブと体外にある リ テンシ ョ ンボルスタ ー
の位置を確認します。 必要に応じて、 滅菌水または蒸留水を
1~2ml ずつ加えます。 このとき、 上記のバルーン容積を超
えないよ う に注意して く ださい。
3. 開通性および留置位置が適切である ことを確かめた上で、
医師の指示に従って栄養補給を開始します。
チュ ーブの除去
1. チュ ーブがベッ ド際で交換できる種類のものかどうか確認し
ます。
2. 器具と道具をすべて組み立てます。 無菌法で手の洗浄を行
い、 パウダーフ リ ーの清潔な手袋をはめます。
78
シ リ ンジを胃瘻栄養補給チュ ー
®
3. チュ ーブを 360 度回し、 チュ ーブが自由自在かつ容易に動く
ことを確認します。
4. ルアーシ リ ンジをバルーンポー トにしっ かり と挿入し、 バルー
ンから水を完全に抜きます。
5. 腹部に逆圧をかけて、 そっ と、 かつ しっ かり とチュ ーブを引き
抜きます。
注: 抵抗がある場合は、 チュ ーブとス トーマに水溶性潤滑剤
を塗り ます。 チュ ーブを押しながら回します。 そっ とチュ ーブを
引き抜きます。 チュ ーブが出てこない場合は、 所定量の水を
バルーンに足して、 医師に報告します。 チュ ーブを引き抜く際
は、 絶対に無理な力を加えないでく ださい。
注意: チュ ーブの交換は、 必ず医師などの医療専門家か
ら訓練を受けてから行なうよ う にして く ださい。
警告: 本製品は使用後バイオハザー ドを起こす可能性が
あり ます。 取り扱いと廃棄処分は、 所定の医療慣行と適用さ
れる地方、 州、 連邦法に従い行なってく ださい。
交換方法
1. ス トーマ部位周辺の皮膚を洗浄し、 空気乾燥させます。
2. 胃瘻栄養補給チュ ーブは適切なサイズを選択し、 上記の 「チ
ュ ーブの準備」 セクシ ョ ンの手順に従い準備します。
3. チュ ーブをス トーマから胃内部にそっ と挿入します。
4. ルアーシ リ ンジでバルーンを膨らませます。
• 12 Fr LV バルーンの場合は、 滅菌水または蒸留水を 2
~3ml 注入します。
• 14 Fr および 16 Fr LV バルーンの場合は、 滅菌水または
蒸留水を 3~5ml 注入します。
• 標準サイズのバルーンの場合は、 滅菌水または蒸留水を
7~10ml 注入します。
注意: 注入総量は、 12 Fr LV バルーンの場合 5ml、 14 Fr
および 16 Fr LV バルーンの場合 7ml、 標準サイズのバルー
ンの場合 15ml を超えないよ う にして く ださい。 空気は使用
しないでく ださい。 バルーンに造影剤を注入しないでく ださ
い。
5. バルーンが胃壁内部に触れるまで、 チュ ーブを腹部から手前
にそっ と引き寄せます。
6. チュ ーブとス トーマから残留している水分や潤滑油を取り除
きます。
7. 体外にある リ テンシ ョ ンボルスタ ーをそっ とスライ ドさせ皮膚
から 1~2mm 上の位置に持ってきます。
8. 上記の 「チュ ーブの位置の確認」 セクシ ョ ンの手順に従いチュ
ーブの位置を確認します。
チュ ーブ開通性に関するガイ ドライン
チュ ーブの閉塞を防ぎ開通性を維持するには、 チュ ーブを適切
に洗浄する ことが最も効果的です。 以下は、 チュ ーブの閉塞を
防ぎ開通性を維持するためのガイ ドラインです。
• 栄養補給チュ ーブは、 継続的に栄養補給を行なう場合は 4
~ 6 時間ごと、 栄養補給が途切れたときは随時、 断続的な
栄養補給を行なう場合はその前後、 チュ ーブを使っていない
場合は少なく とも 8 時間ごとに水で洗浄します。
• 栄養補給チュ ーブの洗浄は胃内残存物を点検した上で行な
います。
• 栄養補給チュ ーブの洗浄は薬剤投与の前後および投与と
投与の間に行ないます。 こ うする ことで、 薬剤と栄養剤が作
用し合う ことで起こるチュ ーブの閉塞が防げます。
• 薬剤は、 できる限り液体のものを使用し、 固形の薬剤を使
用する場合は砕いて水と混ぜても安全か薬剤師に確認しま
す。 安全な場合は、 固形の薬剤を細かい粉末状に砕きぬる
ま水に溶かしたものを、 栄養補給チュ ーブから投与します。
腸溶性製剤を砕いた り、 薬剤を栄養剤と混ぜた りする ことは
絶対に避けて く ださい。
• ク ランベリ ージュ ースやコーラ飲料などの酸性液は栄養補給
チュ ーブの洗浄に使用しないでく ださい。 酸には、 たんぱく質
(栄養剤に含まれる) と混ざる と凝固する性質があ り、 チュ ー
ブ閉塞の原因となり ます。
洗浄に関する一般的なガイ ドライン
栄養補給チュ ーブは、 継続的に栄養補給を行なう場合は 4 ~
6 時間ごと、 栄養補給が途切れたときは随時、 チュ ーブを使っ
ていない場合は少なく とも 8 時間ごとに、 ある いは臨床医の指
示に従い ENFit
®
シ リ ンジを使用して水で洗浄します。 栄養補
給チュ ーブの洗浄は胃内残存物を点検した上で行ないます。 薬
剤投与の都度、 その前後に行ないます。 ク ランベリ ージュ ースや
コーラ飲料などの酸性液は栄養補給チュ ーブの洗浄に使用し
ないでく ださい。
• シ リ ンジは、 30~60ml の ENFit
さいチュ ーブの場合、 圧力が増してチュ ーブが破裂する恐れ
があるので、 これよ り小さいシ リ ンジは使用しないでく ださ
い。
• ポー トが 2 つある場合は、 洗浄前にテザーキャ ッ プで 2 つ目
のポー トを閉じておきます。
• チュ ーブの洗浄には、 常温の水を使用します。 都市上水道
に質的な問題がある と思われる場合は、 滅菌水を使用しま
す。 水の量は、 患者のニーズや臨床症状、 チュ ーブの種類に
よって異なり ますが、 平均量は成人で 10~50ml、 小児で 3
~10ml です。 栄養補給チュ ーブの洗浄水の量は、 水分補給
状態によっても影響されます。 一般的に、 洗浄水の量を増や
すと、 静脈内輸液を補足する必要がなく なり ます。 ただし、 腎
不全の患者やその他の水分制限がある患者には、 開通性を
維持するのに必要な最低量の水を使用して く ださい。
• チュ ーブ洗浄時は、 無理な力を加えないでく ださい。 無理な
力を加える と、 チュ ーブに穴があいた り消化管に損傷が生じ
た りする ことがあ り ます。
• 患者のカルテに、 洗浄の時間と洗浄水の量を記録しておき
ます。 こ うする ことで、 看護人が患者のニーズを正確に監視
する ことができます。
栄養剤の注入
1. 胃瘻チュ ーブのポー トのキャ ッ プを開けます。
®
シ リ ンジを使用します。 小