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安全
本装置の運転に関しては、一般に認知されている、特に
通電装置の取扱い時に必要とされる安全措置が適用され
ます。この安全措置に従わなければ、装置を損傷または
負傷するおそれがあります。
安全規定は企業によってさまざまです。装置を使用する
企業の社内規則がこの説明書と異なる場合には、厳しい
方の規則を適用します。
2.1
使用上の決まり
SRP シリーズの装置は、自動化された設備においてオ
ブジェクトの正確な回転と位置決めを行うための回転
駆動ガイドシステムです。
SRP シリーズの装置は、任意の位置で運転できるよう
に設計されていますが、特に最大許容負荷、伝達可能
トルク、負荷方向といった仕様については注意が必要
です:
詳細情報:
"技術仕様", ページ 92。
移動オブジェクトはロータにしっかりとつなぐ必要が
あります。
SRP シリーズの装置は、産業上の用途および工業的な
環境でしか使用してはいけません。
SRP シリーズの装置は湿気、汚れ、オイル、潤滑剤な
どが存在しない室内および環境での使用を想定してい
ます。
SRP シリーズの装置は、必ず適切なコントローラを使
用して運転してください。
SRP シリーズの装置は、機械指令 2006/42/EC によ
るところの「不完全な機械」です。 本装置は、上記
の不完全な機械が取り付けられる機械が、機械指令
2006/42/EC の規定に従っていることが確認されては
じめて、運転を開始することができます。
内蔵されている測定装置およびモータは、必ず PELV
電源 (EN 50178) の要求事項を満たしている後続電子
部に接続してください。
HEIDENHAIN | Betriebsanleitung SRP 5000 | 5/2017
2.2
規定に反する使用
SRP シリーズの装置は、故障が人や環境に重大な危険を
もたらすような場所での使用を想定していません。
他にも、特に以下のような使用は許可されていません:
技術仕様に記載されていない負荷での使用は、部品の
破損による損傷や危険につながります
戸外での使用
爆発の危険のあるエリアでの使用
安全機能の一部としての SRP シリーズの装置の使用
2.3
作業担当者の資格
装置へのあらゆる作業を行う作業者には、以下に詳しく
説明する資格が必要です。
専門担当者
専門担当者は、装置管理責任者が指定する訓練を受け
て、より複雑な操作とパラメータ設定の方法を習得しま
す。専門担当者はその職業教育、専門知識および経験、
さらには関連規則に関する知識により、任された仕事を
指定アプリケーションを使用して行うとともに、考えら
れる危険を自ら認識して回避できる能力を有する作業者
です。
電気技術者
電気技術者はその職業教育、専門知識および経験、さら
には関連規格および規則に関する知識により、電気設備
の工事を行い、考えられる危険を自ら認識して回避でき
る能力を有する作業者です。電気技術者は、その業務を
行う作業環境に特化した職業教育を受けた作業者です。
電気技術者は、適用される安全作業に関する法規則の規
定を守らねばなりません。
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