操作アイテム
「Modern」 ボイスでは先端ギターボックスの押し出
Vintage/
Modern (ヴィン
しの強いアグレッシブな音になり、 「 Vintage」 だとク
テージ/モダン)
ラシックなオールドスクール派ボックスの温みと充実
感が出ます。
Small/Large
「Small」 は小型ギターボックスのサウンドを適合し、
「Large」 は大型4x12ボックスの充実感とベース音
量志向になっています。
Line/Mic
出力をラインとマイクレベルに切り替えます。
Off/On
Red Boxのスピーカーシミュレーションをスイッチオ
フできます。 外付けスピーカーシミュレーションを使
用しない限り、 このスイッチは常時 「On」 にしておいて
ください。
注意 : Red Boxスピーカーシミュレーションをスイッチオフする理由とタイ
ミングは?スピーカーシミュレーションソフトウェア(プラグイン) または別の
マイクやボックスからのインパルス応答アルゴリズムで処理するためにピュア
でフィルターされていない信号が必要なときは、 内部シミュレーションを迂回
してください。 この迂回によって収録のときに異なるボックスやマイクタイプ
で後から試すこともできます。
ヒント : Red Boxのサウンドが不自然に聞こえると思ったらRed Boxのスピー
カーシミュレーションがオンであることを確認してください。 これがオフでミキ
シングコンソールに直接接続するとフィルターされていないサウンドがとても
不快に聞こえるはずです。
POWER SOAK
TubeMeister Deluxe 20の出力を調節して基本的な音量を設定します。 この
機能によって、 アンプを自宅のリビング ・ ルームで鳴らす時でも、 近所に迷惑を
かけない小さな音量でアンプをフルにドライブしたサウンドが楽しめます。 ま
た、 ダイレクト ・ レコーディングのための機能も持っており、 スピーカーを鳴らさ
なくてもミキシング ・ コンソール経由で正真正銘のチューブ ・ ドライブ ・ サウンド
が得られます。 ミキサーにヘッドフォンを挿せば、 昼夜を問わず音を出さずに練
習ができます。
POWER SOAKは、 単に音量を制御するためだけのものではありません。 思
い通りのトーンやレスポンスを得るためにも役立ちます。 レスポンスが速くて
芯のあるモダン ・ サウンドが必要な時には、 POWER SOAKをフル ・ パワーに
設定し、 MASTERノブで音量を下げます。 いっぽう、 パワー ・ チューブのサチュ
レーション効果による、 粘りのあるクラシカルなロック ・ サウンドが欲しい時に
は、 POWER SOAKの設定で音量を下げ、 MASTERを上げてパワー ・ チューブ
に負荷をかけます。
POWER SOAKは次のモードに設定できます :
通常のモード=最大出力20Wで動作
出力を5Wに抑えたモード
出力を1Wに抑えたモード
ミュート (スピーカー ・ オフ) =出力0W
ミュートに設定した時には、 TubeMeister Deluxe 20のSPEAKER出力に
スピーカーを接続する必要はありません。 音を出さずにレコーディングできる
ように、 フル ・ パワーの信号がRED BOX AEの出力から取り出せるようになっ
ています。
SPEAKER
ギター ・ アンプ用のスピーカー ・ キャビネットをこの端子に接続します。 ここ
に1本のケーブルを接続すれば、 合成インピーダンスが8〜16Ωの範囲であれ
ば、 1台でも複数の組み合わせでも、 どんなキャビネットでも使用できます。 合
成インピーダンスは、 次の式で計算できます。
キャビネット (スピーカー) をシリーズ (直列) 接続した場合 :
R = R1 + R2
たとえば、 8Ωのキャビネットを2台シリーズ接続すると、 合成インピーダンスは
16Ωになります。
しかしながら、 現代のキャビネットでシリーズ接続になるものはほとんどありま
せん。 この場合並列回路は多かれ少なかれ正常な状態っでこれにはそれなり
によい理由があります。 スピーカーを直列接続しているときにさらにもう一台
スピーカーを繋げると来、 スピーカー出力を中断せざるを得ません。 つまりこの
中断をブリッジするような特殊回路を繋げていない限り、 追加ボックスを取り
外すときも信号が中断されることになります。 並列回路ならこうした問題は発
生しません。
キャビネット (スピーカー) をパラレル (並列) 接続した場合 :
R = (R1 x R2) / (R1 + R2)
たとえば、 16Ωのキャビネットを2台使用した場合は以下のようになります。
R = (16 x 16) / (16 + 16)
R = 256 / 32
R = 8Ω
電源ソケット
同梱の電源ケーブルをこのソケットに接続します。 電源ケーブルを壁などのコン
セントに接続する前に、 コンセントの電圧とアンプの電圧表示が合っているこ
とを確認してください。 電源ヒューズのホルダーは、 このソケットのすぐ脇にあ
ります。 切れたヒューズを交換する際には、 必ず指定の交換用ヒューズを使用し
てください (詳しくは仕様を参照してください) 。
AES (EU仕様のみ)
規制番号1275/2008/EGでは、 電気 ・ 電子デバイスに省エネシステムを導
入し、 一定の休止時間の後で電源が切れるようにすることが求められていま
す。 TubeMeister Deluxe 20では、 Speaker端子の隣りにある小さなスイッ
チでオン ・ オフを制御するAESによりこれが可能になっています。 初期状態で
AESは有効化されており、 小さなスイッチは左側の位置にあります。 この状態
では、 およそ90分間休止状態が続いた場合に自動的にアンプの電源がオフに
なります。 アンプに入力信号 (例 : 楽器からのショートトーン) があるとこの休止
状態が解除され、 再び起動します。 レベルの低い入力信号があった場合でも、
再びこの90分が一からカウントされます。 AESによりアンプがオフになった場
合、 Power/OnあるいはStandbyボタンでオン ・ オフを切り替えることにより
再始動させることができます。
TubeMeister 20 Deluxe – Manual 1.3b
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