Vox AC30CC1 Manuel D'utilisation page 44

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般的に使われるのはTOP BOOSTチャンネルです。 というのは、 このチャンネルは特
に今日のプレーヤーたちにとって、 とても心地よく変化に富んだ音色スペク トルを提供
しているからです。 次に使うのが (といっても頻度はかなり落ちますが) 、 NORMALチャ
ンネルです。 このチャンネルは音量コン トロールだけで他の機能はないのですが、 特定
の トレブル ・ ブース ト ・ ペダルと組み合わせると、 ブライアン ・ メイのあの優美なギターサ
ウン ドになります。 最後のVIB/TREMチャンネルは、 VIB/TREM機能を使うとき以外
は、 今日ではほどんど使いません。 このチャンネルは音色的には、 他のチャンネルと比べ
てかなりお粗末で、 エフェク トをかけない音色を目的として使うことはめったにありませ
んが、 アンプの他の回路をすべて合わせたよりももっと大きな回路を持っています。
最初にAC30が設計されたとき、 この3チャンネル機能は当時としてはかなりの恩恵が
ありました。 つまりその時代の音楽スタイルにピッタリ合っていたこと。 そして、 さらに
重要なのは、 ギター (1〜2本) 、 ベース、 ボーカルに必要なアンプが1台だけで済んだ
ことです。 バン ドの皆が1台のAC30に接続していたのですから ・ ・ ・ 。 しかも当時のイ
ギリスでは、 機材にお金をかけることができない時代で、 コンサート会場では大音量を
出すことは不可能でした。
VOX アンプや他社のアンプは基本的に、 汎用アンプとして使われました。 皮肉にも、
AC30は純粋にギターアンプとして使うとすばらしいサウン ドが出たので、 今日まで生
き残っているわけです。
もう1 つの欠点は (といってもこの欠点は偶然、 素晴らしい効果をもたらしています
が) 、 Celestion Alnicoスピーカーを2基搭載していることです。 60年代初期にさか
のぼるスピーカーですが、 これまでに作られた各社のスピーカーの中でも、 このスピー
カーは特にすばらしいサウン ドを誇っています。 また、 もっとも音量が大きく効率も最高
のスピーカーです。 これがユニークなVOXの回路と相まって、 AC30を大音量アンプ
にしています。 特に今日よく使われているオーバー ドライブ ・ サウン ドを得るためにレベ
ルを一杯まで上げると、 ものすごい音量が出ます。 この AC30 の 「大音量」 のために、
マスター ・ ボリュームのないAC30は多くのギタリス トたちにとって実際に使うときに
は手におえなくなってしまいます。
1992年、 AC30 Top Boostの新バージョンが生まれました。 これは音的にはオリジ
ナルになるべく近づけたものですが、 多くのもっともな理由から、 現代のスタンダー ドに
沿うように作られました。 このアンプはVOXをアンプ製作の第一人者として再認識さ
せるヒッ ト製品でした。 そこで、 この21世紀にVOXがますます躍進をとげるよう、 さま
ざまな要素を鑑みて、 2004年、 現在/未来のアンプユーザーにもっと喜ばれるAC30
のデザインを模索し始めました。 これまでの長い歴史を考えると簡単な仕事ではありま
せん。
過去数年間、 多くのギターアンプの会社による市場調査では、 「ヴィ ンテージのサウン ド
とモダンな機能」 を市場が欲していることがわかりました。 AC30は確かにヴィンテー
ジのサウン ドを持っています。 しかしモダンな機能には欠けています。
このヴィ ンテージのサウン ドを損なうことなく、 AC30に加えることのできるモダンな機
能とは、 どんな機能だろうか?基本的なリス トとして、 (1) リバーブ、 (2) エフェク ト ・ ルー
プ、 (3) アンプの トーンをそこなわずに出力音量のコン トロールがうまくできる方法 (つ
まりマスター ・ ボリューム) 、 という3点に絞られました。 最後の項目は簡単でした。 90
年代中盤に発売したAC15TBアンプでマスター ・ ボリュームをすでに織り込んだから
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