エアバッグの収納
(Figure 5)
1. 収納する前にエアバッグが完全に収縮していることを確認して下さい。
2. 手動でエアバッグを収縮させるには:
a. デフレートアクセスポート (5c) は、パック右下メッシュ部のファンハウジング (5a) の側にあります。
b. ファンハウジング (5a) 末端には、丸い指先大のエアリリースボタン (5b) があります。
c. エアリリースボタン (5b) を押してバルブを開き、エアバッグを絞って内部に残った空気を外に出して
下さい 。
3. リリースフラップ (1l) 下部にあるエアバッグポケットジッパープル (5d) をパックの反対側へスライド
させて下さい 。
4. ジッパープルとジッパーを噛み合わせ、エアバッグをエアバッグポケットに収納しながら、ジッパーを
閉じて下さい 。 リリースフラップが不意に開かないように、エアバッグはできるだけ右肩側に収納して
下さい。エアバッグを丸めたり畳んだりしないで下さい 。
5. パック左側のジッパー終了部に至るまで、完全にジッパーを閉じて下さい。
警告!ジッパープル (5d) は絶対に短い方のジッパーを通り越すまでスライドさせて下さい。さもない
とエアバッグが作動しません 。 ジッパープルは必ず、 短い方のジッパー末端から外して下さい ( ラベル (5e)
参照 )。
6. リリースフラップ (1l) に付属しているリリースクリップ (1k) をエアバッグリセットポスト (1j) にクリッ
プし、リリースフラップを囲むように取り付けられているウェザーシールド内にたくし込んで下さい。
システムの終了方法
システム終了状態は 2 種類あります。
・短期間保管時のシステム終了 ( スリープ ) - 未使用期間が 7 日間以下の場合
・長期間保管時のシステム終了 ( ストレージ ) - 未使用期間が 7 日間を超える場合
1. 短期間保管のためにシステムをオフにするには、赤色のパワーボタン (1d) を赤色のシステムステータ
スライトが点滅するまで長押しして下さい ( 約 3 秒 )。ボタンを離した後にライトが点灯しなければ、
システムは正常に終了しています。
2. 長期保管の際にシステムをオフにするには 、「システムを作動させる」の項に従ってパックを作動させ
て下さい。システムが作動したら、赤色のパワーボタン (1d) を、赤色ライトが点滅して点灯に切り替
わるまで長押しし ( 約 10 秒 )、ボタンを離して下さい。ボタンを離した後にライトが点灯しなければ、
システムは正常に終了しています。
注意!:ストレージモードに入った後、起動するまで 4 秒ほど遅れが生じます。
3. ディプロイメントハンドル (1c) をショルダーストラップのディプロイメントハンドルポケット (1b) 内
に収納してジッパーを閉じて下さい。
ジェットフォースプロシステムには、バッテリーを保護するための自動解除機能があります:
• オートスリープ:エアバッグが 12 時間働かないと、作動モードからスリープモードに自動的に切り替わ
ります。 この機能は変更または無効にすることができます(=> Pieps app => 設定) 。
• オートストレージ : スリープモードにして 7 日後、 もしくはバッテリーの充電レベルが限界に達した場合、
スリープモードからストレージモードに自動的に切り替わります。
製品各部にわたる警告
スキーリフト、ゴンドラ、ロープウェー、飛行機、ヘリコプター、スノーモービルや雪上車に乗車する
とき、狭いスペースに入る時は必ずシステムをオフにして、ディプロイメントハンドル (1c) は収納状
態にして下さい。
エアバッグポケットジッパー上をストラップ等が横切ったり干渉したりしないようにして下さい。
ヘルメットキャリーは締めすぎないで下さい。
システム作動状態でファンが回っていないときは、トランシーバーやアバランチビーコンに影響を及ぼ
しません 。
ジェットフォースプロのファンが回っている間は、システムがアバランチビーコンに何らかの影響を及
ぼします 。
全てのアバランチビーコンは電気や磁気の作用に非常に敏感です 。 ビーコンへの干渉を防ぐために、
ビーコンは身体の前に位置するように装着し、ジェットフォースプロのモーターからできるだけ遠い
部位に位置するようにして下さい。
エアバッグポケット (1i) 内には何も収納しないで下さい 。 小さな物体でもファンにダメージを与えたり、
ファンの回転を止めることにつながります。
製品へのいかなる改造や改変、 目的外の使用、 取扱説明書を無視したり内容に従わなかったりした場合、
深刻な事故、死亡や重傷を負う可能性があります。
本製品を保管したり輸送したりする場合は、システムをオフにしディプロイメントハンドル (1c) は収
納状態にして下さい。
レッグストラップ (3c) はバックパックが身体から外れることを防ぎます 。 本製品を使用中は必ずレッ
グストラップを装着して下さい 。
雪崩地形に立ち入るときは、必ずディプロイメントハンドルの緑色のシステムステータスライトがゆっ
くりと点滅していることを確認して下さい。
他の個人用防護具と同じように、 本製品を使用する際は、 使用の前に正しく操作できるまで練習を行い、
必要なときに適切に操作できる能力を身に付けて下さい 。
中古品の使用は絶対に行わないで下さい 。 用具を信頼して使用するためには、その用具の使用履歴を把
握しておく必要があります 。
バッテリーを充電するときは必ず付属のジェットフォースプロエアバッグ充電用 AC アダプター (1p)、タ
イプ :Glob Tek, Inc. GTM91120-3024-T2 を使用して下さい 。
ジェットフォースプロシステムは絶対に水に浸さないで下さい 。
リチウムイオンバッテリー (1g) を壊したり穴を開けたり、または過度の物理的ショックや振動にさら
さないで下さい 。
バッテリー端子に何かを挿入したりショートさせたりしないで下さい。
ジェットフォースプロバックパックは気温 55℃以上の環境にさらさないで下さい。
リチウムイオンバッテリー (1g) やエアバッグコントロールモジュールは絶対に分解しないで下さい 。
ジェットフォースプロバックパックから取り外すことができる部品はバッテリーのみです 。 その他のい
かなる構成部品も取り外さないで下さい 。
物理的ダメージがジェットフォースプロシステムまたはバッテリーに加わると、システムが作動しない
か、過熱、炎上の可能性があります 。
バッテリーの取り外し / 取り付けの作業時や、バッテリーをバックパックから外して保管する場合は十
分注意して取り扱って下さい 。
ジェットフォースプロバックパックの設計上の機能や性能の想定範囲外においては、雪崩からの生存率
を向上させることはできません。
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本製品やその他の個人保護具を使用しているからといって雪崩の危険性が低くなるわけではありません
。 雪崩に対する認識は変えないで下さい 。
Bluetooth 接続
ジェットフォースプロは Bluetooth 対応です。Bluetooth4.0 以降対応の Android および iOS デバイスで
Pieps アプリケーションに接続できます。Pieps アプリケーションはシステム情報を提供し、 ファームウェ
アのアップデート、システムパラメータの調整、トラブルシューティングを行うことができます。 次の手
順で Bluetooth デバイスに接続して下さい。
1. システムを終了して赤色のパワースイッチ (1d) を 3 秒以内に 5 回押すと Bluetooth モードになります。
2. システムが Bluetooth モードになり、 接続を検索しているときは、 青色のチャージステータスライト (1f)
の #1、#2 が交互に点灯します。
3. システムとデバイスが正常に接続されると、青色のチャージステータスライト (1f)#1、#2 が交互に
点灯し、#3、#4 が点灯します。
4. Pieps アプリケーションのインストラクションに従って、必要なシステムチェックとアップデートを行
なって下さい。
5. アプリケーション側から接続を切り 30 秒経過すると Bluetooth モードは終了します。 もしくは通常の
システム終了手順を行なって下さい。
ジップオンブースターパックの交換
荷物の量によっては、ベースユニット (8b) 上のジップオンブースターパック (8a) を交換することができ
ます。次の手順に従って、ブースターパックの交換を行なって下さい。
1. パックのメインコンパートメントにある 2 個のブースターパックジッパープル (8c) を見つけて下さい。
2. パック底部のブースターパックジッパーエンド(8d)からジッパープルが外れるまで、ジッパーを完全
に開いて下さい。
3. ジップオンブースターパック (8a) をベースユニット (8c) から取り外して下さい。
4. 交換用ジップオンブースターパック (8a) をベースユニット (8b) のジッパーに合わせ、ブースターパッ
クジッパープル (8c) をブースターパックジッパーエンド (8d) に合わせます。
5. メインコンパートメントのメインアクセスジッパーとして使用するために、ブースターパックジッパー
プル (8c) を所定の位置まで引いて下さい。リリースクリップが引っ張られて外れないように、ジッパー
プルはリリースフラップの反対側に位置させて下さい。
警告! ブースターパックを取り付けない状態でジェットフォースプロを使用しないで下さい。
ディプロイメントハンドルの調整
必要に応じてディプロイメントハンドルの位置を左側から右側に変更できます (Figure 9)。
1. システムを終了して下さい。
2. ディプロイメントハンドルポケットを開き、リリースクリップを外し、エアバッグポケットのジッパー
を開いて下さい。
3. ディプロイメントハンドルをショルダーストラップポケットからエアバッグポケット側に引き出して下
さい。
4. ディプロイメントハンドルを 2 本のダイアゴナルスキーキャリーストラップとエアバッグの下に通して
下さい。
5. ディプロイメントハンドルを反対側のショルダーストラップに通して下さい。
6. 長さ調整用アジャスターをサポートストラップに沿って反対側にスライドさせ、ディプロイメントハン
ドルを適切な長さに調整して下さい。
7. 正常にエアバッグが展開することをテストして下さい。
トラブルシューティング
システムがどのステータス ( 作動、充電、キャリブレーション ) であっても、自己診断機能が働きます 。
警告もしくはエラーは、赤色システムステータスライト (1e) と青色チャージステータスライト (1f) の組
み合わせで、区別して表示されます (Figure 6-7)。
1. 赤色点灯の持続:誤作動→エアバッグの展開は保証されません。雪崩の可能性がある地形に入らないで
下さい!
2. 赤色点滅し続ける場合 : 警告!バッテリーの充電が不十分です。雪崩地形に入らないで下さい!エアバッ
グの展開は可能ですが、バッテリーにダメージを与えるおそれがあります。
3. システム起動後に 3 秒間赤色点滅し、その後システムが通常通り作動する場合:エアバッグ展開に関係
しない部分の誤作動による自己診断エラー。雪崩地形に入らないで下さい。
次の手順に従ってシステムのトラブルシューティングを行なって下さい。 各手順の後に通常の操作を確認
して下さい。
1. システムを終了し、電源を入れ直します。
2. 充電用プラグ (1h) と充電用 AC アダプター (1o) を接続し、青色のチャージステータスライト (1f) が 4
個点灯するまで接続しておいて下さい。 その後、接続を外し、システムを作動させて下さい。
3. バッテリーアタッチメントスクリューがしっかりと締まっていることを確認して下さい 。 緩んでいたらしっ
かりと締め直して下さい。
4. Pieps アプリの「システムチェック」を使ってトラブルシューティングを行なって下さい。ステータス
ライト表示の詳細については、Pieps アプリで解説されています。アプリのインストラクションとアド
バイスを参照して下さい。システムを Bluetooth 対応デバイスに接続するには、 「Bluetooth 接続」の
項を参照して下さい。
5. トラブルシューティングについて不明な点がある場合は、輸入代理店にお問い合わせ下さい。
(Figure 8)