Petzl ASTRO BOD FAST Mode D'emploi page 24

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本書では、 製品の正しい使用方法を説明しています。 技術や使用
方法については、 いくつかの例のみを掲載しています。
製品の使用に関連する危険については、 警告のマークが付いて
います。 ただし、 製品の使用に関連する危険の全てをここに網羅
することはできません。 最新の情報や、 その他の補足情報等は
Petzl.com で参照できますので、 定期的に確認してください。
警告および注意事項に留意し、 製品を正しく使用する事は、 ユー
ザーの責任です。 本製品の誤った使用は危険を増加させます。
疑問点や不明な点は (株) アルテリア (TEL 04-2968-3733) にご
相談ください。
1.用途
本製品は個人保護用具 (PPE) です。
チェストアッセンダー CROLL L 付属、 ゲート付腹部アタッチメ
ントポイント付ロープアクセス用ハーネスです。 最大使用荷重:
140 kg
本製品の限界を超えるような使用をしないでください。 また、 本
来の用途以外での使用はしないでください。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保につい
てその責任を負うこ とと します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度の傷害や死
につながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、 あるい
はそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ
使用してください。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確保について
責任を負い、 またそれによって生じる結果についても責任を負う
こととします。 各自で責任がとれない場合や、 その立場にない場
合、 また取扱説明書の内容を理解できない場合は、 この製品を
使用しないでください。
2.各部の名称
チェス トハーネス:
(1) 背部アタッチメントポイント、 (2) 背部アタッチメントポイント
調節バックル、 (3) ショルダーストラップ調節バックル、 (4) 胸部ア
タッチメントポイント、 (5) チェストアッセンダー CROLL L、 (6) カ
ム、 (7) セーフティキャッチ、 (8) 伸縮性ストラップリテイナー、 (9)
マジックテープ式 ASAP'SORBER 用リテイナー
シッ トハーネス:
(10) ゲート付腹部アタッチメントポイント、 (10a) ピン、 (10b) 金属
製 D 型 アタッチメントポイント S、 (10c) 金属製 D 型 アタッチメ
ントポイント L、 (10d) 作業用シート取付用アタッチメントポイン
ト、 (10e) 六角レンチ、 (11) ウエストベルトストラップ、 (12) レッグ
ループ、 (13) 側部アタッチメントポイント、 (14) 後部レストレイン
用アタッチメントポイント、 (15) ストラップ用ダブルバック PLUS
調節バックル、 (15 bis) レッグループ用ファスト LT オートマチッ
クバックル、 (16) ギアループ、 (17) ギアバッグ TOOLBAG 取付用
スロッ ト、 (18) レッグループとウエストベルトをつなぐストラップ
用ダブルバック調節バックル、 (19) ツールホルダー CARITOOL
取付用スロッ ト
主な素材:
- ストラップ: ポリエステル、 調節バックル: スチール、 腹部アタッ
チメントポイント: アルミニウム合金およびステンレススチール
- CROLL L: フレーム: アルミニウム合金、 カム: ステンレススチ
ール
3.点検のポイン ト
器具の状態は、 ユーザーの安全に大きく関係します。
ペツルは、 十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、 少なく と
も 12 ヶ月ごとに行うことをお勧めします (国や地域における法
規や、 使用状態によっても変わります)。 Petzl.com で説明されて
いる方法に従って点検してください。 点検の結果を記録してくだ
さい。 点検記録に含める内容: 種類、 モデル、 製造者の連絡先、 個
別番号、 製造日、 購入日、 初回使用時の日付、 次回点検予定日、 問
題点、 コメント、 点検者の名前および署名。
毎回、 使用前に
ハーネス
ウェビングのアタッチメントポイント部分、 調節バックル部分、 お
よび縫製部分を点検してください。 縫製部分が切れたりゆるんだ
り していないことを特に注意して確認してください。
使用による切れ目や磨耗、 熱や化学物質等による損傷がない
ことを確認してください。 ダブルバックバックル、 ダブルバック
PLUS バックルおよびファスト LT バックルが正常に機能すること
を確認してください。
ゲート付腹部アタッチメン トポイン ト
製品に亀裂や変形、 腐食等がないことを確認してください。 スク
リューがしっかりと締まっていることを確認してください。
CROLL L
製品にひび割れ、 変形、 傷、 磨耗、 腐食等がないことを確認して
ください。
フレーム、 アタッチメントホール、 カム、 セーフティキャッチ、 スプ
リング、 カムの軸の状態を確認してください。
カムの動きとスプリングの状態に問題がないことを確認してく
ださい。
カムの歯に泥等が詰まっていないことを確認してください。
使用中の注意点
調節バックルがしっかりと締められていることを常に確認してく
ださい。 この製品および併用する器具 (連結している場合は連結
部を含む) に常に注意を払い、 状態を確認してください。 全ての
構成器具が正しくセッ トされていることを確認してください。
TECHNICAL NOTICE ASTRO
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確
認してください (併用できる = 相互の機能を妨げない)。
本製品と併用する器具は、 使用する国における最新の規格に適
合していなければなりません (例: ヨーロッパにおけるコネクタ
ーの規格 EN 362)。
警告: 使用しているコネクターが側部アタッチメントポイントに
適していることを確認してください: 不適切な形状でないことや
動きの妨げになるおそれがないことを確認してください (例: 直
径が大きなロッキングスリーブ等)。
警告: プラスチックスリーブ付の末端が縫製処理されたランヤ
ードを、 ゲート付腹部アタッチメントポイントのピンに連結しな
いでください。
5.ハーネスの装着および調節方法
- 余分なストラップは必ず折って平らにした状態で伸縮性リテイ
ナーにしまってください
- ファスト LT オートマチックバックルの機能を妨げる可能性が
あるため、 小石、 砂、 衣服等が挟まらないように注意してくださ
い。 調節バックルが正しく締められていることを確認して下さ
い (図参照)
ゲート付腹部アタッチメントポイン ト
このアタッチメントポイントは複数の器具を連結可能です: ピン
にはプラスチックスリーブなしの繊維性ランヤードおよび作業用
シート PODIUM、 D 型アタッチメントポイント S にはチェストアッ
センダー CROLL L、 D 型アタッチメントポイント L には下降器。
2本のスクリューがしっかりと締まっていることを確認してくだ
さい。
取り付けおよび取り外しの際は、 説明書に正確に従ってください:
矢印を参照してください。 ピンを外す際、 スクリューを完全に取り
外す必要はありません。 スクリューを紛失した場合は、 (株) アルテ
リアにご相談ください。
背部アタッチメントポイン ト位置の調節
体型にあわせて、 背部アタッチメントポイントの位置を肩甲骨の
位置と同じ高さになるように調節してください。
警告: 背部アタッチメントポイントを使用する場合は、 レッグルー
プとウエストベルトをつなぐ後部ストラップの調節が重要です。
調節の確認
墜落の際に怪我をする危険を低減するため、 ハーネスは体にぴ
ったりとフィ ッ トするよう調節してください。
ハーネスが正しく フィ ッ トし、 使用目的に見合う快適性が得られ
ることを必ず確認してください。 ハーネスを装着した状態で動い
たり、 装備を全て装着した状態で各アタッチメントポイントから
吊り下がり、 適切に調節されていることを確認してください。
6.フ ォールアレス ト用ハーネス
EN 361:2002
フォールアレスト用のフルボディハーネスです。 EN 363 が定める
フォールアレストシステムを構成する用具の1つです (個人用墜
落保護システム)。
6A.胸部アタッチメン トポイント
6B.背部アタッチメン トポイン ト
フォールアレストシステム (例: モバイルフォールアレスター、 エ
ネルギーアブソーバー、 その他 EN 363 で定められているシステ
ム) に連結する場合は必ずこれらのアタッチメントポイントを使
用してください。 区別しやすくするため、 これらのアタッチメント
ポイントには 「A」 の文字が刻印されています。
ク リアランス: ユーザーの下の障害物のない空間
墜落した際に途中で障害物に接触することを回避するため、 ユ
ーザーの下には必ず十分なクリアランスを確保してください。 必
要なクリアランスを算出する方法は、 フォールアレストシステム
を構成するその他の器具 (エネルギーアブソーバー、 モバイルフ
ォールアレスター等) の取扱説明書に記載されています。
7.ワークポジシ ョニングおよびレス トレイン用ハー
ネス
EN 358:1999
これらのアタッチメントポイントは、 レストレインまたはワークポ
ジショニングにのみ使用できます (最大許容落下距離: 0.6 m)。
使用上の注意については、 使用するランヤードの取扱説明書を
参照してください。 これらのアタッチメントポイントは、 フォール
アレストの目的で使用することはできません。 状況に応じて、 ワー
クポジショニングやレストレインシステムに加えて、 共同の確保
システム (手すり、 安全ネッ ト等) や個人用のフォールアレストシ
ステムを併用する必要があります。
7A.ゲート付腹部アタッチメントポイント
7B.側部アタッチメン トポイン ト
ウェストベルトのサポート性を向上させるため、 必ず両側部のア
タッチメントポイントをワークポジショニング用ランヤードで連
結して使用してください (U字吊り)。
7C.後部レス トレイン用アタッチメントポイント
このウエストベルト後部のアタッチメントポイントは、 墜落の可
能性がある場所にユーザーが侵入するのを防ぐための、 レスト
レインシステムを連結する目的でのみ使用できます。
8.シッ トハーネス
EN 813:2008
ゲート付腹部アタッチメントポイン ト
ロープアクセスおよびワークポジショニング用にデザインされ
ています。
腹部アタッチメントポイントは、 下降器、 ワークポジショニング用
ランヤードまたはプログレッション用ランヤードの接続に使用
してください。
このアタッチメントポイントはフォールアレストの目的には適し
ていません。
BOD FAST
®
9.チェス トアッセンダー CROLL L
EN 12841:2006
CROLL L はタイプ B のロープアジャストメントデバイスで、 作業
ロープの登高に使用します。
CROLL L は、 必ずバッ クアップロープにセッ ト したタイプ A の
バッ クアップ器具 (例: モバイルフォールアレスター ASAP) と
併用してく ださい。
- CROLL L は、 フォールアレストシステムでの使用には適してい
ません
- EN 12841:2006 タイプ B の要求事項を満たすためには、 EN
1891 タイプ A に適合した直径 10~13 mm のセミスタティック
ロープ (コア + シース) を使用する必要があります。 (認証テスト
ではペツル製 CLUB 10 mm およびトイフェルベルガー製 KM3
13 mm のロープが使用されました)
- ランヤード + コネクター + 器具の長さが 1 m を超えないよう
にしてください
- 器具に衝撃荷重がかかるのを避けるため、 ロープ (器具と支点
の間) はたるませず、 常にテンションがかかった状態を保つ必
要があります
作業用ロープにテンションをかけている時に、 バックアップ用ロ
ープにはテンションがかかっていないことを確認してください。
動的に過度な荷重がかかると、 バックアップ用ロープが損傷する
可能性があります。
機能の原理と確認
この製品はロープ登高に使用します。 ロープ上を一方向にスライ
ドし、 反対方向にはロックします。
カムの歯がロープを噛むことにより、 フレームとの間でロープを
挟みます。 ロープに付いた泥等によるつまりを防ぐために、 カム
にはスロッ トがあります。
ロープの取り付けと取り外し
カムを開くには、 セーフティキャッチを親指と人差し指でつまみ、
カムから離しながら引いて、 右側の本体部分にひっかけます。 こ
れでカムが開いた状態でロックされます。
ロープを挿入します。 上下の向きを示すマーキングを確認してく
ださい。 セーフティキャッチを戻し、 カムがロープを押さえている
ことを確認してください。 セーフティキャッチは不意にカムが解
除されるのを防ぎます。
ロープから取り外すには、 器具を上にスライドさせながらセーフ
ティーキャッチを引き、 カムを解除してください。
ロープ登高
CROLL L とフッ トループを取り付けた別のロープクランプ
(BASIC 等) を使用します。 必ず別のロープクランプとハーネスを
適切なランヤードで連結してください。
斜めにトラバースする場合
ロープが斜めになっている箇所で登り始める時は、 ロープをま
たいで、 ロープが CROLL L に対して平行に流れるようにしてく
ださい。
短い距離の下降
器具をゆっく りと上にスライドさせながら人差し指でカムを下に
押してください。 その際、 指を挟まないよう注意してください。 セ
ーフティキャッチは操作しないでください。 不意にカムを解除し
てしまう危険があります。
警告: 体重が 100 kg を超えるユーザーが使用する場合は、 Petzl.
com で Solutions for workers over 100 kg を確認してください。
10.ギアループ
ギアループは用具を携行/整理する目的でのみ使用してくださ
い。
警告、 危険: ギアループは、 ビレイ、 懸垂下降、 ロープの連結、 自己
確保には絶対に使用しないでください。
マジックテープ式リテイナーは、 モバイルフォールアレスターに
連結されたエネルギーアブソーバーを高い位置に維持するため
に使用できます。
11.アクセサリー
A.ランヤード先端のコネクターをクリップする以外の用途で使用
しないでください。
B.このコネクターホルダーにダブルランヤードの片方のコネクタ
ーをクリップした状態で墜落をしても、 エネルギーアブソーバー
の伸長を妨げません。
警告: このアタッチメントポイントは、 フォールアレスト用アタッ
チメントポイントではありません。
作業用シート PODIUM および PODIUM 用シャックル。
C0040100B (120917)
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