安全リフト
装置のスイッチを切ったときや、 電源を抜いたとき、 内部安全
昇降機が自動上昇し、 ヒーティングバスからナスフラスコを取
り出します。
電力喪失時に作動する安全リフトの最大荷重 (ナスフラスコと
サンプル) は、 電源なしの許容安全昇降機において 3.1 ㎏ で
す。
縦型ガラスセッ トと1Lのフラスコを載せた場合の最大荷重
の計算例 :
蛇管 + 受けフラスコ + 回転フラスコ + 取付具 =
1200g + 400g + 280g + 100g = 1980g
溶媒の最大容量 = 3100g – 1980g = 1120g
設計上の理由から重量が許容重量より重い場合は、 安全リフ
トの動作は保証出来ません。
液体トラップ、 インテンシブ冷却管など他の種類の冷却管を使
用する場合は、 ガラスセッ トに追加される重量分または処理す
る溶媒の量を減らす必要があります。
したがって、 蒸留前にガラスセッ トと試料がリフトに正確に設
置されているか、 電源喪失時にリフトが上昇するかを確認して
ください。
毎日動作前に必ず安全リフトを点検して下さい。
最大荷重3.1kg をリフトに装着させリフトを手動で一番低い位
置に動かし、 前面パネルの 「電源」 または装置背面の右側にあ
るメインスイッチを押します。
フラスコがヒーティングバスの外に上昇します。
注 : フロントパネルの電源を使用し電源を切った場合の動作
を比較した場合、 電源が遮断された場合の動作には遅れが見
られます。 安全リフトが作動しない場合はIKA®サービス部門
までお問い合わせください。
蒸留装置 (エバポレータフラスコと試料) の場合、 最大許容重
量は3.0kg です。 載せた重量が載せた重量がこの許容重量を
超えた場合、 蒸気パイプ (ジョイント部) が破損する危険があり
ます。 安全リフトの電源が切れていることを確認します。
載せた重量が重い場合、 必ず低速で動作させてください。 荷
重が不均等な場合、 蒸気パイプでガラスが破損する恐れがあ
ります。
• 停電の場合、 ガラスセッ ト内に真空が形成されることがあり
ます。 ガラスセッ トに手動で空気を送り込む必要があります。
• 昇降機が上がった状態でナスフラス
注意
コが回転させ、 ナスフラスコをヒーテ
ィングバスに降ろすことは避けてくだ
さい。 回転駆動を始める前に必ず、 ま
ずナスフラスコをヒーティングバスに
降ろします。 そうしないと高温の媒体
(水もしくはオイル) が飛散します。
• ヒーティングバスの中でナスフラスコが回転することで媒体
(水もしくはオイル) が飛散しないように、 駆動速度を設定し
ます。 必要なら速度を下げます。
• 動作中、 回転部に触らないこと。
• バランスを欠いていると、 装置や組立品の共鳴作用が制御
できなくなります。 ガラスの装置は破損し、 破壊されることが
あります。 アンバランスや、 異音のある場合、 直ちに装置のス
イッチを切るか、 速度を下げます。
• 電源が切れた後、 装置は自動的には再起動しません。
• 装置は、 電源スイッチを切っているか、 プラグを抜いている
場合に限り、 電源ネッ トワークから切断されます。
• 本線コードのソケッ トは、 容易に手が届く こと。
• 電源コードは本機専用です。 他の機器にはご使用にならな
いでください。
機器の保護のために
• 供給電圧は、 型式プレートに記載する電圧に対応すること。
• ソケッ トはアースしてください (保安用接地接触) 。
• 取り外し可能な部品は、 異物、 液体などの侵入を防ぐため、
性格に装置に再取り付けしてください。
• 装置とオプション品は衝突や衝撃から保護してください。
• 装置は熟練者以外、 分解しないでください。
86