PV 1015D のアンプは、DDT と、DDT がオンであることを示す LED インジケータを備えています。音(のコンプレッション)が重い
と感じられる場合、このインジケータをチェックします。通常より赤く点滅する場合、ミキサーからのドライブレベル (または PV
1015D のレベルコントロール) を下げる必要があります。
はじめてサウンドシステムの電源を入れるときは、最初にアップストリームのエレクトロニクスをすべてオンにし、次に PV 1015D
を、そのレベルコントロールを反時計回りに (最後まで) 回し切ってオンにします。ミキサー出力レベルコントロールを下げ切った
状態でレベルチェックから始めます。ゆっくりレベルを上げ、PV 1015D レベルコントロールを目的の設定にします (はじめは3分
の1のところまでセットすることをおすすめします)。
スピーカー出力ジャックを使用
PV 1015D のリアパネルには、スピーカー出力、1 / 4" フォンジャック出力があります。外部のフルレンジパッシブスピーカーシステ
ム (PV 1015 など) をこのジャックに接続し、内部アンプから電源を送ることができます。この外部スピーカーは所要インピーダン
ス 8オーム以上です。4オームのスピーカーをこのジャックに接続することはできません。アンプがシャットダウンする原因になりま
す。公称8オームより低いインピーダンスは許容できません。
このジャックで最適な結果を得るには、これに接続する外部スピーカーの感度を PV 1015D の感度約95 dB、1w/1M と同等
にします。外部スピーカーの感度が高い場合、PV 1015D よりも音が大きくなり、室内の音のバランスをとるのが難しくなりま
す。外部スピーカーの感度が低い場合、どのレベル設定でも PV 1015D よりソフトな音になります。
もう1つの注意点は、外部スピーカーをできるだけ離して設置することです。これは部屋のカバレッジを広げ、2つのスピーカーが
近くにあり同じ信号を出力するとき発生する干渉パターンを最小にします。外部スピーカーは PV 1015D から少なくとも20-25
フィート(約6-7.6m)離すといいでしょう。たとえば PV 1015D を部屋の片側、外部スピーカーを別の側に置きます。
パッシブアドオンサブウーファーを使用
高周波ロールオフが可能なアンパワードサブウーファー ("アドオン" サブウーファー) もこの出力に使用できます。所要公称イン
ピーダンスは8オーム以上です。
PV 118 Sub はこのカテゴリに入り、この出力ジャックに使用できます。 通常、PV 1015D に Sub を近づければ近づけるほど、
PV 1015D との連係が良くなり、バス出力が増します。PV 118 Sub は、PV 1015D 用のポールスタンドを置くためのポールガイ
ドを備えているので、PV 118 Sub を PV 1015D と併用するのは自然です。
PV 1015D にパワーサブウーファーを使用
パワーサブウーファーはクロスオーバーが可能なことが多く、ハイパスフィルタ信号 (低周波ロールオフ処理済み) を上のレンジのス
ピーカーに送ることができます。PV 118D Sub はそのようなサブウーファーです。PV 1015D をこの種のパワーサブウーファーと使用
するとき、最初に、ミキサーや信号ソースからパワーサブ入力へ信号を送り、"THRU/HPF" というラベルの付いたコンボジャックか
ら出力し、その信号を PV 1015D 入力ジャックに送ります。PV 118D Sub 側では、THRU/HPF というラベルの付いた左端のボタ
ンを押すと、ハイパスフィルタ (HPF) がオンになります。他のパワーサブウーファーの場合、ハイパスフィルタ機能が同等なら、前記
の説明と同様なメーカーの指示どおりにサブウーファーに対して信号を送受信します。
PV 1015D にスピーカースタンドを使用
PV 1015D の下部にスタンドマウントカップがあり、システムを標準 1 3/8" (36mm) 径のスタンドポールに立ててマウントできま
す。
スタンドやポールを使用するとき、次の注意事項をお守りください。
A. スタンドやポールの仕様をチェックし、PV 1015D (56 lbs./25.4 kg) の重量を支えられるか確かめ、スタンドの定格最大高さ
などを含め、メーカーからの安全上の注意事項を守ってください。
B. スタンドは常に、メーカーの指示どおりに、平らな安定した面に置き、スタンドの脚を伸ばしきってください。
C. スタンドの脚は、スタンド近くにいる人を考え、なるべく転倒の危険が少ない向きにしてください。スタンドの脚で通路などをふ
さがないでください。
D. ケーブルは、人あるいはスピーカーが転倒する原因にならないように配線してください。ダクトテープ、ケーブルチャンネル、ガー
ドなどの固定具、カバー材は、使用状態などを考えてよく選んでください。
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