L5-STUDIO USER MANUAL - JP
真空管アンプを長持ちさせる方法
真空管アンプは、一般的にソリッドステートアンプよりも温かく甘い音が特徴です。
しかしながら、壊れやすいガラス管を使用しているため、注意を払う必要がありま
す。LS-STUDIOは、最高品質の12AX7プリアンプ管3本とEL84出力管1本を使用してお
り、他の真空管アンプと同様に、丁寧に扱うことが大切です。
真空管は壊れやすいガラス部品です。アンプを車から出し入れするだけで簡単に破損
する可能性があります。
キャビネットのインピーダンスが、アンプの設定と一致していることを確認してくだ
さい。出力パワーの低下やサウンドの劣化、アンプの故障や真空管の劣化につながり
ます。
電源をONにする前に、アンプを室温まで温めてください。冷たいガラス管が急激に加
熱されることにより、ひびが入る恐れがあります。また、湿度の高い場所で使用する
と高電圧電子部品に影響を与える場合があります。
演奏後、アンプが冷めてから移動してください。駆動により熱くなった状態の真空管
は壊れやすくなります。高品質のスピーカーケーブルを使用してください。品質の悪
いスピーカーケーブルは、スピーカーの大きな負荷に応えることができず、しばしば
ショートしてしまいます。
真空管アンプは、回路の断線を嫌います。真空管の寿命は、使用温度、演奏頻度、移
動中の振動など、さまざまな要因が関係しています。真空管は、アンプの性能に何ら
かの変化があった場合に交換する必要がありますが、定期的に交換する必要はありま
せん。
プリアンプ管で起こる典型的な問題は、クラック・ノイズ、ヒスノイズ、ハムノイ
ズ、マイクロフォニック・ノイズなどが発生することです。プリアンプ管は、故障し
たり性能が低下したりした場合には、簡単に交換することができます。
よく起こる出力管(パワー菅)の問題は、HTヒューズの溶断、音にパンチがない、高
音や低音が出ない、低レベルのハムノイズなどです。出力管は、工場出荷時に装着さ
れているものと全く同じタイプとグレードのものに交換すれば、単独で交換すること
ができますが、そうでない場合はセットで交換する必要があります。装着されている
真空管のグレードを確認するには、以下の図を参照してください。プリアンプ管の正
確な交換と出力管の適合セットは、販売店を通じてLaney社から入手できます。
www.laney.co.uk
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