音律を選ぶ
平均律の他に、 純正律 (長調、 短調) 、 古典音律 (キルンベル
ガー、 ヴェルクマイスター) 、 中東やインドの民族音楽で使
われている音律など、 9つの音律から選択します。
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00
平均律 (初期設定) :一般的に広く使われている音
律で、 各半音のピッチの変化幅が同じになっていま
す。
01
純正律 [ 長調 ]:主調和音 (C) のメジャー ・コードが
完全に調和する音階です。
02
純正律 [ 短調 ]:主調和音 (C) のマイナー ・コードが
完全に調和する音階です
03
アラビック:アラビア音楽の 1/4 トーン・スケール
を含む音階です。
04
ピ タ ゴ ラ ス: 古 代 ギ リ シ ャ の 音 階 で、特 に メ ロ
ディー演奏に効果的です。 5 度は純正ですが、 その
他の音程、 特に長 3 度が純正ではありせん。
05
ヴェルクマイスター :ヴェルクマイスター III スケー
ルです。 これはバロック時代後期に比較的自由な移
調を目的として考案されたものです。
06
キルンベルガー :キルンベルガー III スケールです。
これは主にハープシコードのチューニングに使用
されます。
07
スレンドロ音階:1 オクターブを 5 音で構成するイ
ンドネシアのガムラン音階です。
08
ペログ音階:1 オクターブを 7 音で構成するインド
ネシアのガムラン音階です。
1. ファンクション・モードに入り、 PIANO2ボタンを押し
ます。
音色ボタンのPIANO2が点灯し、ディスプレイに音律
の設定 (00) が表示されます。
2. ディスプレイ横のUP/DOWNボタンで設定を選択し
ます。
ストレッチ・チューニングについて
PIANO1、 PIANO2の音色は、ストレッチ・チューニング
を用いています。
ストレッチ・チューニングは、 より自然な響きを得るため
に、 平均律のピッチに対して低音域は低く、 高音域は高く
ピッチを調整したものです。これは、 アコースティック・
ピアノが通常調律される方法です。
パートナー・モードの設定
1. ファンクション・モードに入り、 E.PIANO1ボタンを押
します。
音色ボタンのE.PIANO1が点灯し、 ディスプレイにオン、
オフが表示されます。
2. ディスプレイ横のUP/DOWNボタンを押すたびにオン
(on) 、 オフ (oFF) が切り替わります。
80
音律
1
1
パートナー・モードをオンにすると、 鍵盤の右側も左側も
PIANO1音色になり、 PIANO1ボタンが点灯します。
このとき、 ディスプレイ内右下のドットが表示さ
れます (パートナー・モード表示) 。
右側の鍵盤はE4 ~C8で2オクターブ低い音域 ( E2 ~C6)
の音色が出ます。左側の鍵盤はA0 ~ E
♭
い音域 (A2 ~ E
6) の音色が出ます。
鍵盤の右側と左側の分割位置や発音音域 (音の高さ)
を変えることはできません。
パートナー・モードのときは、 トランスポーズの設定は
無視されます。また、 鍵盤情報 ( Note On、 Note Off)
のMIDI送信はしません。
左側の音色を変えたいときは
ファンクション・モードを出て、左側の鍵盤で使用す
る音色の音色ボタンを押します。右側の鍵盤の音は
PIANO1音色のままになります。
この場合は、 左側の鍵盤の音色のボタンだけが点灯します。
左側と右側で任意の音色に変えたいときは
ファンクション・モードを出て、 使用する音色の音色ボ
タンを2つ同時に押してください。選ばれた2つの音色
のボタンが点灯します。
左側の鍵盤音色
選んだ2つの音色のボタンの位置関係が左側で上段にあ
るほうが左側の鍵盤の、 他方が右側の鍵盤の音色になり
ます。たとえば、 E.PIANO1とORGAN1を選んだ場合
は、 E.PIANO1が左側の鍵盤、 ORGAN1が右側の鍵盤
の音色になります。
また、 バンクを変えた音色を使うときは、 シングル ・ モー
ドで各音色ボタンを押したときのバンク (音色) を前
もって選んでください。
左側と右側で任意の音色に変えたまま、パートナー・
モードをオフにしてファンクション・モードを出た場合
2
は、 ボタンが点灯している音色が選択されます。
2
左側と右側でPIANO1以外の同じ音色を使いたいときは
ファンクション・モードを出て、 使用したい音色の音色
ボタンが右側になるように2つ同時に押してください。
そのあと、右側に選んだ音色のボタンをもう一度押
し ま す。 た と え ば、 PIANO2とORGAN1を 選 ん だ あ
と、もう一度ORGAN1ボタンを押すと左右どちらも
ORGAN1の音色になります。
左側と右側で音量を変えたいときは
左側と右側で音色を変えた時はそれぞれの音色の音量
設定をすることができます。81ページの 「レイヤー
音量バランスの設定」 をご覧ください。
ダンパーを使うときは
ダンパー・ペダルとソフト・ペダルで右側、 左側が独立
したダンパー・ペダルとして使用できます。
ダンパー:右側演奏者用のダンパー・ペダルとして動作
します。
2
ソステヌート: 動作しないようになります
2
ソフト:左側演奏者用のダンパー・ペダルとして動作し
ます。
♭
4で2オクターブ高
右側の鍵盤音色