空腸栄養補給用エクステンション セットの
組み立て
1. MIC-KEY* 空腸栄養補給チュ ー ブの最上部にある、 栄養
補給ポー トの蓋 (図 1B を参照) を開けます。
2. MIC-KEY* エクステンシ ョ ン セッ トを、 ロ ッ ク とキー コネク タ
が一直線になるよ う に してから、 「 空腸」 と記されたポー ト
に挿入します。 セッ ト上にある位置確認用の黒線と、 空腸
栄養補給ポー ト上の黒線とが一直線になるよ う に します。
3. コネク タを下向きに押しながら、 軽い抵抗を感じるまで
(およそ90 度) 右向きにひねっ て、 セッ トを空腸栄養補
給ポー トにはめ込みます。 止める位置まで行っ たら、 コネク
タはこれ以上ひねらないでく ださい。
4. セッ ト上の黒線が空腸栄養補給ポー ト上の黒線と一直
線になるまでコネク タを左向きにひねっ て、 エクステンシ ョ
ン セッ トを取り外します。
5. セッ トを取り外したら、 備え付けのポー トカバーで、 胃ポー
ト ・ 空腸ポー トに蓋を します。
注意 : 空腸ポー トは、 吸引具には絶対接続しないでく だ
さい。 空腸ポー トからの残留物は、 測定しないでく ださい。
薬剤投与
薬剤は、 できる限り液体を使う よ う に し、 固体の薬剤を砕い
て水と混ぜたものが安全かどう か、 薬剤師に聞いて く ださ
い。 安全な場合は、 固体の薬剤を細かい粉末状に して水に
溶かしたものを、 栄養補給チュ ー ブから投与します。 腸溶性
製剤を砕く こと、 製剤を調合乳と混ぜる ことは、 絶対に避け
て く ださい。
カテーテル チッ プ シ リ ンジを使っ て、 規定量の水でチュ ー ブ
の洗浄を行なっ て く ださい。
チューブ開通性に関するガイドライン
チュ ー ブを適切に洗浄する ことは、 チュ ー ブの閉鎖を防ぎそ
の開通性を維持する最上の方法です。 以下の記載は、 チュ
ー ブの閉鎖を防ぎその開通性を維持するためのガイ ドライ
ンです。
• 継続的に栄養補給を行う場合、 栄養補給が途切れたと
き、 も し く は断続的な栄養補給を行なう前と後に、 栄養
補給チュ ー ブを4 ~ 6 時間ごとに洗浄して く ださい。
チュ ー ブを使っ ていない時は、 少な く とも8 時間ごとに洗
浄します。
• 薬剤投与の前後および投与と投与の間に、 栄養補給
チュ ー ブを洗浄して く ださい。 このよ う に洗浄を行ない、 薬
剤と調合乳とが相互作用を起こ してチュ ー ブの閉塞が起
こる ことを未然に防ぎます。
• 薬剤は、 できる限り液体を使う よ う に し、 固体の薬剤を砕
いて水と混ぜたものが安全かどう か、 薬剤師に聞いて く
ださい。 安全な場合は、 固体の薬剤を細かい粉末状に し
て水に溶かしたものを、 栄養補給チュ ー ブから投与しま
す。 腸溶性製剤を砕く こと、 製剤を調合乳と混ぜる こと
は、 絶対に避けて く ださい。
• ク ランベリ ージュ ースやコ ーラ飲料などの酸性洗浄薬で
栄養補給チュ ー ブを洗浄しないでく ださい。 酸性質が調
合乳中のタ ンパク質と相互作用して、 チュ ー ブが詰る こと
があ り ます。
洗浄に関する一般的ガイドライン
• スリ ッ プ ティ ッ プ シ リ ンジは、 30 ~ 60 cc のものを使用
します。 小さいチュ ー ブの場合、 圧力が増してチュ ー ブが
破裂する恐れがあるので、 これよ り小さいシ リ ンジは使用
しないでく ださい。
• チュ ー ブの洗浄は、 常温の水道水を使用します。 市の上
水道に問題がある と思われる場合は、 滅菌水を使用しま
す。 水の量は、 患者のニーズ、 臨床症状、 およびチュ ー ブ
の種類によ っ て異なり ますが、 平均量は成人で10 ~
50 ml 、 小児で 3 ~ 10 mlです。 栄養補給チュ ー ブ洗浄
に使用する水の量は、 水分補給状態によ っ ても影響され
ます。 一般的に、 洗浄水の量を増やすと、 静脈内輸液を
補足する必要がな く なり ます。 ただし、 腎不全の患者やそ
の他の水分制限がある場合、 洗浄水の量は、 開通性を維
持するのに必要な最低限に留めて く ださい。
• チュ ー ブを洗浄する場合、 無理な力を加えないでく ださ
い。 無理な力を加える と、 チュ ー ブに穴があいた り消化管
に損傷が生じた りする ことがあ り ます。
直径
数量
• 患者の記録に、 洗浄の時間および洗浄水の量を記述し
ておいて く ださい。 これによ り、 看護人は、 患者のニーズを
よ り正確に監視する ことができます。
毎日のケア & 点検リスト
患者の評価
痛み、 圧迫感、 不快感の症状がないか、 患者の評価を行
なっ て く ださい。
スト ーマ部位の評価
赤み、 過敏症、 浮腫、 腫れ、 圧痛、 熱、 発疹、 化膿、 消化管か
らの流出など、 感染の症状がないか、 患者を評価して く だ
さい。
圧迫壊死、 皮膚の損傷、 過剰肉芽組織の症状がないか、 患
者を評価します。
スト ーマ部位の洗浄
温水と中性洗剤を使っ て く ださい。
円を描く よ う に、 チュ ー ブから外に向けて洗浄します。
縫合部、 外部ボルスタ ー、 固定装置のすべてを綿棒で洗浄
します。
すすぎと乾燥を しっ かり行ないます。
チュ ーブの評価
破損、 閉塞、 異常な変色などの異状がないか、 チュ ー ブの評
価を行なっ て く ださい。
栄養補給チュ ーブの洗浄
チュ ー ブを引張り過ぎた り動かし過ぎた り しないよ う に気をつ
けて、 温水と中性洗剤で洗浄します。
すすぎと乾燥を しっ かり行ないます。
空腸 ・ 消化 ・ バルーン ポー トの洗浄
綿棒またはソフ トな布で、 人工栄養や薬剤残存物を取り除
きます。
外部ボルスタ ーを回さないでく ださい。
回すと、 チュ ー ブがねじれて位置がずれる恐れがあ り ます。
外部ボルスター位置の確認
外部ボルスタ ーが皮膚から 2 ~ 3 mm 上の位置にある こと
を確かめて く ださい。
栄養補給チュ ーブの洗浄
継続的に栄養補給を行う場合や栄養補給が途切れた時、
カテーテル ティ ッ プまたはスリ ッ プ ティ ッ プ シ リ ンジで、 栄養
補給チュ ー ブを4 ~ 6 時間ごとに洗浄して く ださい。 チュ ー
ブを使っ ていない時は、 少な く とも8 時間ごとに洗浄します。
胃内残存物がないか調べた上で、 栄養補給チュ ー ブを洗浄
して く ださい。 薬剤投与の前後に、 栄養補給チュ ー ブを洗浄
します。 ク ランベリ ージュ ースやコ ーラ飲料などの酸性洗浄薬
で栄養補給チュ ー ブを洗浄しないでく ださい。
バルーンのメンテナンス
バルーンに入っ ている水の量は週に1回チェ ッ ク して く ださい。
• ルア スリ ッ プ シ リ ンジをバルーン拡張ポー トに挿入し、
チュ ーブを押さえながら水を吸引します。 シ リ ンジ内の水量
を、 患者の記録に記述されている推奨量も し く は最初に
処方された量と比較します。 この水量が推奨量または処
方量よ り少ない場合は、 すでに吸引した分の水をまずバ
ルーンに注入してから、 推奨量や処方量に足りない分を
吸引してこれをバルーンに足します。 バルーンの収縮を行
なう際は、 チュ ー ブ付近から胃内容物がもれる ことがある
ので気をつけて く ださい。 水の量、 水の交換量 (該当する
場合のみ) 、 および日時を記録して く ださい。
• 10 ~ 20 分待っ てから、 この手順を繰り返します。 バルー
ン内が空の場合は水がもれているので、 チュ ー ブの交換
を行なっ て く ださい。 バルーンの収縮や破損が生じる と、
チュ ー ブが外れた りずれた りする場合があ り ます。 バルー
長さ
再使用禁止
処方による使用のみ
注文番号
説明書を参照
ガンマ線照射滅菌済み
REF
LOT
バッチコードま た
はロッ ト番号
ンが破れた場合は、 新しいものと交換して く ださい。 チュ ー
ブをテー プで所定の位置に固定し、 施設のプロ トコ ールま
たは医師の指示に従います。
注意 : バルーンの滅菌水または蒸留水を補充して く ださ
い。 空気や生理食塩水は使わないでく ださい。 生理食塩
水を使う と、 結晶化してバルーンのバルブやルーメンが詰
まっ て しま う ことがあ り ます。 空気の場合は、 浸出してバ
ルーンが収縮して しま う ことがあ り ます。 水量は、 推奨量に
従っ て く ださい。 バルーンを拡張し過ぎる と、 ルーメンの邪
魔になっ た りバルーンの寿命が短く なっ た り します。 拡張
が足りないと、 チュ ー ブが適切な位置に固定できません。
チューブの閉塞
チュ ー ブの閉塞は、 通常、 以下の原因で生じます。
• 洗浄が不完全だっ た
• 胃の残存物測定後、 洗浄しなかっ た
• 薬剤投与が適切でなかっ た
• 錠剤の破片があっ た
• 薬剤が粘着性だっ た
• 人工栄養が粘着性だっ た。 通常、 濃縮または補強した人
工栄養は粘り気が強く、 よ く チュ ー ブを詰ま らせる原因と
なり ます。
• 人工栄養に雑菌が混入して凝固した
• 胃または腸の内容物が逆流した
チューブの障害物除去
1. 栄養補給チュ ー ブがねじれていた り、 外れていた り しない
か、 確認して く ださい。
2. 皮膚表面よ り上に障害物が見える時は、 やさ し く マッ サー
ジするか指でチュ ー ブを搾るよ う に して、 障害物を砕きま
す。
3. 次に、 温水を入れたカテーテル チッ プ シ リ ンジを適切な
チュ ー ブアダプタかルーメンに挿入し、 そっ と引いてから プ
ランジャを押して障害物を取り除きます。
4. 障害物がとれない時は、 手順 3 に戻り ます。 適度の吸引
とシ リ ンジ圧力を交互に繰り返すと、 大抵の障害物がと
れます。
5. これでもとれない場合は、 医師に相談し、 膵酵素と重炭
酸ナ ト リ ウムの溶液 (Viokase 錠一粒を砕いたもの或い
は粉末 Viokase 小さ じ一杯を腸溶コ ー トされていない重
炭酸ナ ト リ ウム錠一粒を混ぜたもの、 または重曹小さ じ
1/8 杯を 5 ml の温水で溶かしたもの) をカテーテル
ティ ッ プ シ リ ンジから注入する ことを検討して く ださい。
チュ ー ブ内に 30 分間留置して く ださい。 患者におけるチ
ュ ー ブ閉塞や副作用の原因となる ことがあるので、 ク ラン
ベリ ージュ ース、 コ ーラ飲料、 食肉軟化剤、 キモ ト リ プシン
は使用しないでく ださい。 ダイエッ ト飲料水 (コ ーラ以外)
、 炭酸水、 セルツ ァ ー炭酸水で、 詰まっ たものを取り除く こ
とができる場合もあ り ます。 障害物がなかなか除けない
場合は、 チュ ー ブの交換を行なっ て く ださい。
バルーンの寿命
バルーンの寿命を正確に予想する ことはできません。 シ リ コ
ンバルーンは通常1~8か月間持ちますが、 バルーンの寿命
はい く つかの要因によ っ て左右されます。 これらの要因には、
薬剤、 バルーン拡張に使う水の量、 胃液pH、 チュ ー ブの手入
れ状態などがあ り ます。
警告 : 結腸栄養剤 ・ 薬剤専用。
詳細は、 電話 (米国内から掛ける場合は1-800-KCHELPS)
でお問い合わせ く ださるか、 次のウ ェ ッ ブページでご覧く ださ
い。 www.kchealthcare.com
教育用パンフ レッ トご希望の方は、 「 正しいケア (A Guide to
Proper Care) 」 および 「ス トーマ部位と腸内栄養補給チュ ー
ブに関する トラブルシュ ーティ ング ガイ ド (Stoma Site and
Enteral Feeding Tube Troubleshooting Guide) 」 をご利用く
ださい。 地元の営業代理店も し く は顧客サー ビス センタ ーに
お問い合わせ く ださい。
包装が破損している
DEHP (フタル酸ジ-2-
場合は使用禁止
エチルヘキシル) 無使用製剤
使用期限
製造日
77