1
Dräger SPC 4900
安全関連情報
1.1
一般的な安全上の注意事項
–
製品をご使用いただく前に、 本取扱説明書ならびに付属製品の取扱説明書を
よくお読みください。
–
本取扱説明書の記載事項を遵守し、 『使用目的』 の項に記載してある目的以
外では使用しないでください。
–
製品の正しい使用方法がいつでも確認できるよう、 本取扱説明書は大切に保
管してください。
–
本製品は、 訓練を受けてから使用および点検してください。
–
本製品は、 それぞれの国や地域が定める規則に従ってお取扱いください。
–
本製品に異常が認められた時は、 絶対に使用しないでください。 また、 本製
品は絶対に改造しないでください。
–
本製品に異常が認められた場合は、 弊社サービスセンターまでご連絡くださ
い。
本取扱説明書の他の言語版を技術文書のデータベース
(www.draeger.com/ifu) から電子形式でダウンロードできます。
2
表記規則
2.1
警告表示の意味
以下の警告表示は、 考えられる危険をユーザーに示すため、 本書で使用されてい
ます。 警告表示の意味は次のように定義されています。
警告表示
表記
警告
注意
注記
3
動作原理
3.1
機能の説明
化学防護服は、 カテゴリー III の個人用防護服です。
呼吸用空気を取り入れる為に、 自給式空気呼吸器および面体が必要です。 自給
式空気呼吸器、 面体はこの化学防護服の下に着用します。
手袋と靴下は化学防護服に溶接されています。 オプションのオーバーグローブを装
着すると、 化学耐性および機械抵抗性能を向上できます。 ソックスには機械的負
荷に対する十分な耐性がありませんので、 EN ISO 20345 の認証を取得している
適切な安全長靴を併用してください。
背面には水平方向にフラップで防護されたファスナがあります。
防護服内側は帯電防止加工が施され、 静電気の帯電に対する保護を提供します。
3.2
使用目的
本製品は、 有機および無機液体、 放射性物質、 ウィルス、 細菌から着用者を防
護するための化学防護服です。 放射性物質の粒子の皮膚への付着や体内への混
入を防止する目的にも利用することができます。
化学防護服は、 デリケートな製品を人による汚染から防護するためにも使用できま
す。
化学防護服は、 限定的な使用を目的としています。 この防護服は、 損傷も汚染も
ない場合、 もう 1 回使用できます。 その使用ではさらに、 衛生面から見ても適切
でなければなりません。 化学防護服は洗浄して、 再利用することはできません。
3.3
使用上の制限事項
本製品は、 検証済みの数値を超える濃度の化学物質にさらさないでください。 検
証済み数値より高い濃度の化学物質にばく露する場合は、 他の防護服を使用して
ください。
|
Dräger SPC 4900
取扱説明書
守らなかった場合の結果
この表示の注意事項を守らないと、 死亡
や大けがなどの人身事故につながること
があります。
この表示の注意事項を守らないと、 けが
につながることがあります。 不適切な使用
に対する警告としても使用されます。
この表示の注意事項を守らないと、 製品
または周辺の物品に損害を与えるおそれ
があります。
本製品の対象外の生物学的危険物質にばく露すると、 着用者の生命や健康に重
大な問題を引き起こす恐れがあります。 詳細は、 以下を参照して下さい : 32 ペー
ジの 「テクニカルデータ」。
高熱や火炎には本製品を近づけないでください。 本製品は、 消火活動には適して
いません。 詳細は、 以下を参照して下さい : 32 ページの 「テクニカルデータ」。
本製品は、 放射性物質などから発せられる放射線に対する耐性はありません。
静電気導電性防護服を着用する人は適切にアースをする必要があります。 人員の
皮膚とアース間の抵抗値は導電性あるいは通電可能な状態にある床の上で適切な
8
靴を履くなどして 10
Ω 未満となるようにしてください。
静電気導電性防護服は可燃性または爆発性雰囲気が存在する場合や可燃性また
は爆発性の物質を取り扱う場合は開いたり脱ぐことはできません。
静電気散逸性防護服はどの爆発性雰囲気の最小着火エネルギーが 0.016 mJ より
小さくないゾーン 1、 2、 20、 21、 22 (EN 60079-10-1 [7] と EN 60079-10-2 [8]
参照) で使用することができます。
静電気導電性防護服は安全担当のエンジニアによる事前の許可なく高酸素濃度の
雰囲気でまたはゾーン 0 (EN 60079-10-1 [7] 参照) で使用することはできませ
ん。
静電気散逸性防護服の静電気散逸電力は摩耗や洗浄、 ありうる汚染によって制約
される場合があります。
静電気導電性防護服は通常の使用中 (体を曲げることを含む) に非準拠材料を全
て継続的に被覆するように着用しなければなりません。
3.4
認証
化学防護服は以下の規格に基づいて認証されています。
–
EN 14605:2005+A1:2009 (タイプ 3B および 4B の密閉服)
–
EN ISO 13982-1:2004+A1:2010 (タイプ 5B の密閉服)
–
EN 13034:2005+A1:2009 (タイプ 6B の密閉服)
–
EN 1073-2:2002 (放射性物質対応防護服、 IL : クラス 3、 公称保護指数
500)
–
EN 1149-5: 2018 (防護服 – 帯電防止性能)
–
EN 14126:2003+AC:2004 (感染性病原体対応防護服)
–
ISO 16602:2007 ( 防護服の国際要件 )
–
(EU) 2016/425
適合性宣言 : www.draeger.com/product-certificates を参照
3.5
シンボルマークについて
シンボルマークは、 化学防護服のフードに記載されています。
ラベルに記載のシンボルマークには以下の意味があります (2 ページの図 A を参
照)。
シンボル
意味
1
型式名
2
品番
3
化学防護服を認可した規格
4
放射性物質対応防護服
5
液体および個体化学物質対応防護服
6
感染性病原体対応防護服
7
防護服内側の帯電防止加工
8
注意!取扱説明書の内容を厳守すること!
9
お手入れに関する注意 : 洗濯不可漂白不可アイロン不可化学洗浄
不可乾燥機不可
10
製造元
11
製造国
12
高熱や火炎に近づかないこと
13
CE マーク
14
サイズ表
15
製造年
|
ja
安全関連情報
31