3B MICROanatomy™
このモデルは骨格筋繊維とその運動終板の断面を約10,000倍に拡大表示したものです。骨格筋(横紋筋)は
著しく長く(長さ1〜10cm,厚さ最大0.1mm),主な機能的要素は多核の細胞である筋繊維から構成されてい
ます。この筋繊維はミオシンフィラメントとアクチンフィラメントという大小のフィラメントの束が筋小胞体
に包まれた筋源繊維から形成されています。
骨格筋の特長である縦方向のすじはこのフィラメントの独特な配列方法より生じます。太いミオシンフィラメ
ントは暗く見えるA帯を形成します。反対に,細いアクチンフィラメントは明るく見えるI帯を形成します。A
帯とI帯の中央には暗く見えるZ線があります。2つの隣接するZ線の間にある部分を筋節といい,横紋筋の機
能的単位となります。横行小管は細胞膜が嵌入した管で細胞質内を通り,筋小胞体の終末槽と結合して三連構
造を形成します。核は細胞の周辺部に位置し,「細胞のエネルギー工場」としての役割を担うミトコンドリア
は筋源繊維と平行に位置します。
運動終板は運動神経の末端が骨格筋繊維に達する場所です。シュワン細胞はこの運動神経の末端を包んでいま
す。筋細胞と神経末端の間にはシナプス間隙があり,その筋細胞とシュワン細胞の基底膜で満たされていま
す。神経の末端にはミトコンドリアと神経伝達物質(アセチルコリンなど)が含まれています。
筋原繊維
1
ミトコンドリア
2
シナプス後膜
3
シナプス間隙と基底膜
4
シナプス前膜
5
前シナプス小胞
6
シュワン細胞
7
核
8
ミオシンフィラメント,アクチンフィラメント
9
サルコメア
1 0
アクチンフィラメント
1 1
ミエリン鞘(髄鞘)
1 2
神経線維
1 3
細胞膜(筋線維鞘,筋鞘)
1 4
横行小管(
管)
1 5
T
三連構造(トライアッド−筋小胞体と横行小管の結合)
1 6
筋小胞体
1 7
基底膜
1 8
細網繊維
1 9
12
12
12
筋繊維モデル
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