Troy Lee Designs "TLD" SE-4 をお買い上げいただき、 ありがとうございます。 本製品は、 世界最先端の技
術を採用したモトクロス用ヘルメッ トです。
購入いただいた製品を最大限ご活用いただき、 Troy Lee Designsの高品質の製品を末永く ご使用いた
だくため、 本マニュアルの説明をご使用前によくお読みください。 本マニュアルに記載された説明は、 お
使いのヘルメッ トの保護性能を最大限引き出すためのものです。 本マニュアルに目を通し、 その内容を
完全に理解されたうえで、 TLD SE-4 ヘルメッ トをご使用ください。
本ヘルメッ トに関するご質問やご意見は、 お近くのTroy Lee Designsディーラーまでお寄せください。 以
下の連絡先から、 お近くのディーラーをご確認いただけます。 ( 電話) 951-371-5219、 ( ウェブサイト)
www.troyleedesigns.com、 ( メール) info@troyleedesigns.com
弊社は継続的に製品の改良努力を行っているため、 ここに記載された仕様は予告なく変更される場合
があります。
本ヘルメッ トは、 アメリカ合衆国運輸省 "DOT" FMVSS 218規格、 SNELL Memorial FoundationのSNELL
M2015規格、 欧州CE規格 ECE 22.05を取得しています。 これらの試験とその基準に関する詳細は、 各団体
のウェブサイトでご確認ください。
SNELL Memorial Foundation: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . www.smf.org
アメリカ合衆国運輸省 "DOT": . . . . . . . .www.nhtsa.gov
欧州 CE: . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . www.cemarking.net
あらゆる衝撃や怪我から着用者を保護できるヘルメッ トはありません。 また、 ヘルメッ トが、 起こ りうる事故から着用者
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を保護できるかどうかを予測することは不可能です。 頭部保護は複雑であり、 本マニュアルが扱う範囲を超える問題で
す。 本ヘルメッ トは、 事故時の頭部損傷の可能性や重症度を軽減するためのものです。 本ヘルメッ トは、 着用者の頭部
の被覆されていない部分や首、 背骨などを怪我から保護することはできません。 また、 本ヘルメッ トは激しい揺れや振
動など、 衝撃以外の原因による頭部損傷から着用者を保護することもできません。 頭部保護を最大限に高めるには、 ヘ
ルメッ トが頭部に密着していること、 ヘルメッ トの保持システム (ストラップ) が顎下にしっかりと固定されていることが
必要です。 ヘルメッ トをぴったり密着させ、 しっかりと固定しないと、 事故時にヘルメッ トが外れたり適切でない位置に
ずれたり して頭や首に重傷を負ったり、 死亡の原因となる恐れがあるため危険です。
ほかの製品と同様、 ヘルメッ トは、 使用状況や手入れの頻度に応じて、 時間の経過とともに摩耗します。 ヘルメッ トを使
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用する前に、 必ず破損がないことを確認し、 破損したヘルメッ トは使用ないようにしてください。 SnellおよびTroy Lee
Designsでは、 ヘルメッ トに目に見える破損や欠陥がない場合でも、 購入から5年後にヘルメッ トを処分することを推奨
します。 当然ながら、 ヘルメッ トの使用状況が過酷であったり頻繁であったりする場五、 5年未満で使用を止める必要が
あります。 最小限の使用であっても、 ヘルメッ トは汗に含まれる酸や脂質、 ヘアケア製品、 汚染、 紫外線曝露、 腐食性の
汚れや泥、 乱雑な扱いなどの影響を受けます。 当然ながら、 ヘルメッ トの密着性が悪くなったりヘルメッ トが破損したり
した場合、 5年経過前にヘルメッ トを交換する必要があります。 ヘルメッ トを5年毎に交換することにより、 最新のデザイ
ンや構造を手に入れることができます。
ヘルメッ トは、 衝撃を1回だけ吸収するよう設計されています。 ヘルメッ
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トに一度衝撃が加わった場合には、 必ずヘルメッ トを破棄 ・ 交換してく
ださい。 お使いのヘルメッ トは、 局所の衝撃力をヘルメッ ト全体に分散
するよう設計されています。 ヘルメッ トに破損が見られない場合であっ
ても、 1度衝撃が加わったヘルメッ トは使用寿命を迎え、 事故時に保護
機能を果たせなくなります。 一定の強さの衝撃を受けると、 ヘルメッ ト
の衝撃吸収ライナー (EPS: 発泡ポリスチレン) は固まります。 衝撃吸収
ライナーが固まると、 それ以後、 ヘルメッ トは衝撃を吸収し、 着用者の
頭部を保護する機能を失います。 疑問がある場合、 ヘルメッ トを落とし
てしまった場合、 ヘルメッ トが何かに当たった場合に、 その衝撃がヘル
メッ トを破損させる強さのものであったかどうかわからないときには、
ヘルメッ トをもう一度使用する前に、 Troy Lee Designsにご連絡くださ
い。 イラストは、 衝撃後にインナーEPSライナーに生じる目に見えない
損傷を示したものです。
警告
全般的な警告および安全性に関する推奨事項
ヘルメッ トは絶対に改造しないでください。 シェルまたは衝撃吸収ライナーに穴をあけたり、 これらを切断したりするこ
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とは非常に危険です。 改造は、 ヘルメッ トの強度を著しく低下させます。 また、 ストラップ部の改造もヘルメッ トの強度
を低下させ、 ヘルメッ トが事故時に保護機能を果たせなくなる可能性があります。 マウスガードやゴム製フェイスリム
などのパーツを取り外すと、 尖った部分が露出して、 事故時に怪我をする恐れがあります。 ヘルメッ トの外側には、 絶対
にヤスリがけや塗装をしないでください。 バイザー、 ネジ、 パッ ドその他のパーツを交換するときは、 必ず認証済みの
Troy Lee Designsパーツを使用してください。
ヘルメッ トは、 使用前に必ず点検してください。 バイザーのネジを点検し、 必要であればネジを締めてください。 ヘルメ
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ッ トに亀裂がないことを確認してください。 亀裂や破損を見つけた場合には、 ヘルメッ トの使用を即座に中止してくだ
さい。 購入から5年近く経過すると、 プラスチック部は劣化し始める可能性があります。 構成部品のパーツに劣化がみら
れる場合には、 その構成部品を交換するか、 または新しいヘルメッ トを購入してください。 運転中にパーツが緩んだり
外れたりすると、 視界が遮られて重篤な怪我または死亡の原因となる恐れがあります。 ヘルメッ トを使用する前に、 ス
トラップの安全性を点検し、 コンフォート ライナーとチークパッ ドが付いていることを必ず確認してください。
中古のヘルメッ トを購入したり、 中古のパーツを購入して本ヘルメッ トに使用したりすることはおやめください。 お使
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いのヘルメッ トを売却しないでください。
ヘルメッ トと頭部との間には何も装着しないでください。
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お使いのヘルメッ トを他の人に使用させたり、 他の人のヘルメッ トを使用したりすることは絶対におやめください。
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ヘルメッ トを着用すると音が聞こえにく くなることがあります。 身の回りの状況には注意しましょ う。
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運転は責任をもって行い、 ヘルメッ トを着用しているからといって、 危険な行為をすることはおやめください。
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ヘルメッ トを吊り下げたり引っ掛けて置いたり しないでください。 ヘルメッ トが破損して、 ヘルメッ トの保護効果が低下
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する可能性があります。
ヘルメッ トを硬い表面に落下させないでください。 ヘルメッ トに致命的な破損が生じる恐れがあります。 ヘルメッ トが
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破損しているか確信が持てないときには、 Troy Lee Designsにご連絡ください。
Troy Lee Designsが販売したものを除いて、 お使いのヘルメッ トの内側や外側に硬い物を取り付けることは絶対にお
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やめください。 ヘルメッ トの強度が低下したり、 事故時にヘルメッ トに加わる力が高まって、 または、 取り付けた物が飛
んで、 怪我の原因になったりする恐れがあります。
以下の10項目のステップに従い、 適度な密着性を確保してください
痛みを生じない程度に、 また、 しゃべりにく くなったり、 口を開きにく くなったり、 唾を飲み込みにく くなったり しない程度に、
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チンストラップをできるだけきつく締めてください。 ストラップにたるみがないようにしてください。 ストラップは首に密着
させる必要があります。
ヘルメッ トのインナーライナーの裏地が頭部全体にぴったり密着しているかどうか確認し
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てください。
トップパッ ドが頭頂部に密着しているかどうか確認してください。
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チークパッ ドが頬に触れているかどうか確認してください。
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裏地と額の間に、 指が入るようなすき間がないことを確認してください。
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チンストラップを固定した状態で、 手のひらをヘルメッ ト後方部に押し当て、 ヘルメッ トを前
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方に押し出してみてください (図Aを参照) 。
次に、 額の上のヘルメッ ト前面 (またはチンガード) に手のひらを押し当て、 ヘルメッ トを後
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方に押し出してみてください (図Aを参照) 。
ヘルメッ トが前方向または後ろ方向にずれる場合には、 そのヘルメッ トは使用しないでくださ
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い。 ヘルメッ トが大きすぎる、 またはチンストラップが十分締まっていないことが考えられます。
ヘルメッ トの片側を手でつかんでください。 頭を動かさずに、 ヘルメッ トを上下左右に動か
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してみてください。 ヘルメッ トを動かすと、 頭や顔の皮膚が引っ張られる感覚があるはずです
(図Bを参照) 。
ヘルメッ トが簡単に動く場合、 そのヘルメッ トは大きすぎます。 小さいサイズをお試しください。
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ヘルメッ トの密着性について疑問がある場合は、 TROY LEE DESIGNS小売店にお尋ねください
。 適度な密着性が得られて、 ヘルメッ トがしっかりと固定できるまで、 上記のステップを繰り返し行っ
てください。
JA
(図B)
(図A)